三十三 彼女はすでに手にしていた

「確か、後はまっすぐ行くだけで帝都グラウに着くんだって」

 綺麗に整備された街道を歩きながら、喜多村由梨江は隣にいる津村稔に話しかけた。

「本当か? いよいよだね」

 二人の歩調は軽やかだ。先程までいたベネトでは窮屈な思いをしてきたから、開放感に包まれていた。

「うん。何でも、凄く綺麗な町だって、シシリアさんが言ってたよ」

「シシリア? ああ、さっき見送りに来てくれた小さな人だっけ?」

「そうそう。でも、小さいだなんて言っちゃうと、シシリアさん怒っちゃうよ」

「見てないんだから、大丈夫だよ」

「それもそうね」

 くすくすと由梨江が楽しそうに笑った。稔はそんな様子の由梨江に釣られて、思わず笑みが零れてしまう。

「でも、そうか。綺麗な町か。楽しみだな。それにこの国の首都なんだし、きっと色んな物があるだろうな」

「うん、きっとそうだよ。この世界の事、もっと色々知れると思う」と、由梨江は言ってから、思い出したように表情を曇らせて続ける。「首都で泊まる場所はどうするの? ……また、教会にするの?」

 ムルレイから事前に紹介状を預かっていたから、由梨江の回復魔法と引き換えに教会に宿泊し続ける事も可能だろう。だが教会は稔の扱いが酷すぎる。それでも由梨江が恐る恐る尋ねたのは、それが最もお金のかからない方法だったからだ。

 けれど、稔は言う。

「……そうだな。お金次第だけど、どこかの宿に泊まっても良いな」

「本当に!」

 本当に嬉しくて、ぱっと、由梨江は顔を輝かせた。

「ああ。教会だから仕方ないんだろうけど、毎日パルツばっかりだと飽き飽きだしね」

 稔はあっけらかんと言った。

 しかし明るい稔の声に対して、由梨江の表情は陰りを見せる。

 奴隷を装っている稔に対して、まともな食事を出す所があるとは由梨江には思えなかった。だからと言って食堂も同じだろう。奴隷の入店を拒否する可能性さえある。

 実際メーガスト食堂で由梨江が働いていた時、奴隷が入って来た事は一度もなかった。それは客層のせいもあったのかもしれないが、メーガスト食堂は少しばかり名の売れた店だ。奴隷を店に連れてくる客がいてもおかしくない。となれば、そもそもそういう習慣がなかったと考える方が自然だった。

 けれど稔は、そうした由梨江の思考を敏感に感じ取る。あるいは由梨江がそんなふうに考える事も織り込み済みだったのか。稔はあくまでも明るい調子で言葉を続ける。

「俺の分は、そうだなあ。タッパーみたいな物に詰めてもらえればいいよ」

 そうしてこの発言は、自身の立ち位置を正しく理解している証拠だった。その上で、由梨江は楽しんで来て欲しいと言っている。

 由梨江は無性に悲しくなった。

「私一人で食べても、美味しくないよ……。それにそれを教えてくれたのは、稔だったじゃない」

 稔は困ったように頬を掻いて、曖昧な表情を作った。確かに彼は、あのゴゾルの岩窟の中で、一人で食べるよりも二人で食べる方が美味しい、と言ったのだ。

「……そうだよな、ごめん。考え足らずだった」

 稔は頭を下げた。

「……ううん、いいの」

「じゃあ、うん、そうだ。出店とかがあるかもしれない。ほら、屋台みたいのがさ。ベネトにあったんだし、帝都にも必ずあるはずだ。由梨江がこっそりと買って、それから宿で二人で食べよう」

「うん!」由梨江は嬉しそうに頷く。「そうしよう!」

 彼女の笑顔を見た稔は、嬉しい気持ちになった。守りたい、そう思う。

 辛い目ばかり会って来た由梨江を、幸せにしてやりたかった。でもそれは、自分じゃない誰かの役目だと考えていた。稔はヒカ大陸では魔人として迫害されてしまう。だから、由梨江と一緒になるべきではないのだと。

 だが、ベネトでそのままにいるよりも、由梨江は稔を選んだ。

 確かに稔は雫の事が心残りではある。しかし、雫はこの世界にいない。

 このままメルセルウストで生きて行くのなら、彼女の事を大切な思い出の中にしまっておくべきではないのか。最近は、そんな風に考えていた。

 そうして、このまま由梨江が稔の事を選び続けるのなら、彼女の事を受け入れる日がきっと来るんじゃないか。そんな風にも考えていた。

 帝都で稔としたいことを楽しそうに話し続けている由梨江を見ながら、稔は、彼女と隠れながらひっそりと過ごす毎日を想像した。

 それはきっと、幸せなんだろうな、と思った。



 ひとしきり話して、お互いが無言になった。だけど心地よい空気がある。

 隣に由梨江がいるだけで、稔は安心する事ができるのだ。それは由梨江も同じに違いない。

 そうやって互いの空気を感じながら暫く歩いて行くと、平原が広がっていた視界の中に、大きな岩山が左右に現れた。それは数百メートルほどの高さがあり、頂上はまるで刀の切っ先のように鋭かった。

 街道はそんな岩山の間を通っている。

「すごい」

 と、由梨江は感極まったように言った。岩山は険しく、一体どのようにそれが出来たのか、二人には皆目見当もつかない。

「確かに、すごいな」

 稔も同意した。自然が作り出した造形は、猛々しい美しさを感じさせる。

 一歩一歩近づいて行くに連れて、わくわくした気持ちが沸き上がった。

 そうして二人は岩山の間に足を踏み入れて進んだ。滑らかな岩肌はつるつるしている。風通しが良くて、気持ちのよい風も吹いていた。何よりもその偉容に、二人は見入られながら歩いて行く。

 そうして、二人が半ばまで歩いた瞬間だった。背後で爆発音が轟いた。

 振り返った二人が見たのは、真っ黒い煙と、轟音を立てながら崩れ落ちて行く岩の塊である。

 轟音と共に地面に落下した岩は、街道を完全に塞いでしまった。

 一体何が起きたのか。二人はわけがわからなくて呆然とする。

 間髪入れずに、何十人もの足音が背後から聞こえて来た。

 二人は振り返る。目に映ったのは、鎧兜をまとった兵隊たちの集団が、悠然とした足取りでまっすぐに歩いてくる光景だ。

 集団は、数百メートル離れた所で停止した。

「私はゲーゲル・シュタイン! グラウノスト帝国の将軍である!」

 先頭にいた五十手前の男が名乗りを上げた。その低い声は、身体の芯から震えてきそうなほどの迫力がある。目はぎらりと鈍く輝き、重たそうな鎧を着た肉体はとても大きい。数々の戦いをくぐり抜けた強者特有の貫禄があった。

「そこの二人! フードを取れぇ!」

 ゲーゲルが大きな声で叫んだ。

 突然の出来事に、二人の頭は追いつかない。それでも由梨江は素直にフードを取ったが、当然ながら稔は外さなかった。

「どうした! なぜ、取らない!」

 ゲーゲルはなおも叫ぶ。

 由梨江は心配そうに稔を見た。

 フードを取れば、稔に生えている角がばれてしまう。だが逃げ出そうにも、後ろの道は塞がれている。ここに来て、岩山を爆発させて道を塞いだのは、彼らを逃げ出さないためだとようやく合点がいった。

 どこからどうばれたのか分からない。だが目の前にいる集団は、稔に角が生えている事を知っているらしかった。

 逃げられない。

 稔はついにフードを取った。そこから出て来た頭部には、黒い髪をかき分けて伸びた角がいくつも生えている。

 集団はどよめいた。

「……角だ」

「やはり、魔人か」

「魔人だ」

 そんなささやき声が風に乗って聞こえてくる。

「やはりそうか」ゲーゲルは不敵に笑うと、右手を上げた。「構え!」

 号令一つで、後ろの兵たちは一斉に矢を番えて弓を構える。

 素早く、淀みの無い動作。沢山の訓練を積んで来た者たちだと、それだけで分かった。

 横は岩山。背後は瓦礫の山。前方は兵隊が道を塞いでいる。

 狙いを付ける兵たちからは、血筋が凍えるほどの殺気が放たれていた。

 何もしていないのに、稔と由梨江の額から冷たい汗が滲み出る。酸素はどこにでもあるのに、ぜえはあと吐く息は荒い。

「稔」と、由梨江は緊張感を滲ませた声で呟く。「魔法を」

 撃て、と言うのか。人に向かって。それも、何の恨みも無い人に対して。

 ごくり、と稔の喉が鳴った。

 出来れば人には撃ちたくない。殺したくもない。

 だが、現状を打破する手立てはこれしかないのだ。

「メドル」

 ついに稔は唱えた。そして、それと同時であった。

「放てぇ!」

 ゲーゲルが号令とともに、右手を振り下ろすのは。

 兵たちは上空に向けて一斉に矢を放った。放たれた多量の矢は空高く飛び上がり、放物線を描いて飛行する。

 稔の目には緩やかな速度に見えて、映画かなにかを見ているようなおかしな気分だった。

「稔! 伏せて!」

 血相を変えた由梨江が慌てて叫んだ。次いで彼女の腕が伸びて来て、稔を地面に伏せさせる。さらに由梨江自身の身体で、彼の全身を包み込むように覆い被さった。

 次の瞬間、矢は一挙に落下する。

 ダダダダダダ、とけたたましい音を鳴り響かせて、猛烈な矢の雨が降り注いだ。

「あぐぁっ」

 由梨江の悲痛な声と共に、矢の雨が降り終わった。

 由梨江は、げほっ、と血を吐いた。

 力なく横に倒れる。

 彼女の身体には、沢山の矢が突き刺さっていて、全身を赤く染め上げていた。

「大丈夫か!」

 稔は彼女の身体を抱き起こし、刺さっている矢を抜いて行く。

「くぅ」

 抜かれる度に血が噴き出して、苦悶の声を由梨江は上げた。それでもそろそろと手を出して、稔の頬に触れる。

「……大……丈夫?」

 由梨江は苦しそうに呼吸をしている。

「あ、ああ。大丈夫だ。おかげで一本も刺さってない」

 よかった、と由梨江は微笑んだ。

 しかし、違和感があった。真っ先に気が付いたのは由梨江だった。

「おか、しい……な。回復魔法が……発動、しない」

 確かに、おかしかった。いつもならすぐに怪我が治って行くはずなのに、一向に塞がらない。

「由梨……江?」

 目の前の現実を、稔は信じたくなかった。

「……ああ、そうか……私、よう……やく、死ねるんだ……ね」

 嘘だ。そんなはずはない。由梨江の魔法はこの世界の住民が認めるほどの超絶の回復魔法で、この程度の傷はあっという間に治してしまうのだ。

 なのに、傷が治らない。魔法が、発動しない。

 それも当然である。魔力を散らす効果のある散魔の実をすり潰し、全ての矢に塗布されていたのだ。そして、由梨江の身体の全身に矢が刺さることで、あらゆる箇所の魔力が散り、魔法を発動する事ができなくなったのである。

 げほ、と再度由梨江は血を吐いた。内蔵が傷ついているのは明らかだ。

 稔の腕の中で、彼女の体温が下がって行く。呼吸は糸みたいにか細くて、生命力が抜け出して行くようだった。光を失った瞳は焦点が合っていなくて、遥か彼方を見つめていた。

「私……ね」

 と、由梨江は弱々しく稔に語りかけた。稔は涙を流しながら、彼女の酷く冷たい手を握りしめる。

「もういい! 喋るな!」

 稔の制止に、彼女は小さく首を振って、続ける。

「……あなたと……一緒にいられて……私……幸せ……だった……よ」

 満面の笑顔。

 それは彼女の死力を尽くして生み出した、酷く美しくて、儚くて、優しい笑顔だった。

 そしてそれきり、由梨江は動かなくなった。

「おい……」

 稔は声をかける。だが彼女は答えない。

「なあ、嘘だろ。起きろよ。なあ」

 応える事が出来ない。

 頬を軽く叩く。反応がない。

 目の瞳孔が開き切っている。

 呼吸が、停止していた。

 由梨江は、死んだのだ。

「……由梨江っ……!」

 うわああああああっ。

 稔は号泣した。

 大粒の涙は悲しみの大きさを体現していた。

 身体が震え、底なしの悲しみが溢れ返り、頭の中でぐるぐると様々な想いが掻き回った。


 遠くの方から声が聞こえて来た。

「やった、やったぞ」

「魔法が発動しなかったんだ。起き上がって来ない!」

「いける、もう一人も行けるぞ!」

「殺せる! 俺たちは魔人を殺せるんだ!」

 それは、由梨江を殺した嬉しさで沸き起こった声だった。

 稔は優しく、静かに、由梨江を地面に横たわらせて、彼女の瞼を閉ざした。

 由梨江が守ってくれなければ、稔はすでに何度も死んでいた。由梨江が今日までいてくれたおかげで、稔は今、ここにいる事ができた。ならば、彼は自分の命を守らなければならない。ここで死んでしまったら、何のために由梨江が守ってくれたのかが分からなくなる。

 稔は滂沱の涙を流しながら、音も無く立ち上がった。

 右手を集団に向ける。

「構え!」

 稔の様子を見たゲーゲルは右手を上げた。奴の魔法の特性はゴゾルから聞いている。確か、十分な威力を発するためには時間を要するはずだった。まだその余裕はある。

「……ふざけるな!」稔は大声を上げる。「由梨江は、由梨江は! 沢山の人を助けて来たんだ! この世界の人間に酷い事をされて来たのに! それでも命を救ったんだ! それなのに、これが! これが、お前らの仕打ちか!」

 しかし集団から聞こえてくるのは、茶化す声だった。

「何か言ってるぜ」

「魔人が人間を助けた? 笑わせる。何か裏があるんだろうよ」

「そうだ、こいつは、神の鉄槌だ」

 そして、ゲーゲルは右手を振り下ろした。

「放てぇ!」

 再度放たれた矢は、先程と同じような軌道で飛来する。

 しかし稔は、一向にそちらへと目を向けない。集団を睨んでいる。

 それは恐るべき憤怒の表情だった。高校生だった頃の朗らかな顔は、全て崩壊して一欠片も残っていない。憎悪と殺気と絶望と悲哀が、彼の元の顔を全て壊してしまった。

 体内では、猛烈な怒りと悲しみが暴れ回っている。凄まじい負の感情のエネルギーが形成されていた。そうしてそれは、奇妙な現象を引き起こした。

 稔の体内を巡る魔力管。その中で、魔力が増えながら走り回っている。そこに、暗く哀しい感情のエネルギーが結合し、魔力をより強く増大させ、加速させたのだ。

 かつてムルレイが由梨江に教えた、感情は魔力に何らかの作用をさせるという仮説を、稔が実証させてしまった。他ならぬ、凶悪な憎しみの感情によって。

 稔の身体が熱くなる。体内で魔力が暴れ回っている。この感じには覚えがある。ゴゾルとの実験で、限界にまで魔力を溜めた時のあの感じに似ていた。だが魔力は十分に貯まっていない。稔にはその原因も理由も分からない。

 しかし、ちょうど良かった。

 矢は、もうすぐそこまで近寄って来ている。

 だが稔は焦っていない。怒りで頭の中が真っ赤になっているのに、酷く冷静だった。

「ハーゲン」

 と、呟いた瞬間、凄まじき魔力の塊が右手から放出された。それは強力な風を生み出して、稔に襲いかかっていた矢は、ことごとくあらぬ方向へと飛ばされた。

 魔力の波動は、愚直に集団へ走る。

 ゲーゲルも、数多の兵たちも、ぽっかりと口を開けていた。

 何が起きたのか。理解が及ばない。それどころか、まともな思考をする暇すら無く、稔が放った魔力の波動は、集団をあっけなく呑み込んだ。

 魔力が過ぎ去った後、そこにいたはずの人々は、全て地面に倒れ臥せている。誰も動く気配はない。そのはずだ。何しろ、殆どの人の上半身が消し飛んでしまっているのだから。中には頭部のみが消失している者がいれば、幸運な事に腕だけで済んだ者もいるようである。

 辺り一面は文字通り血の海に変貌していて、鼻がもげそうなほど強烈な生臭い臭いが漂っていた。血液の中には、内蔵や骨が混じっている。それは酷くグロテスクな光景だった。

 ほんの僅かだが、呻き声が聞こえてくる。どうやら運良く生き残った人が少なからずいるらしい。

 しかし稔は意に返さなかった。ただただ非情に宣言する。

「聞け! お前らが俺を魔人だと言うのなら! 凶悪な化け物だと言うのなら! 俺は、お前らが望む化け物になってやる! 俺はお前らにとっての天敵だ! 部屋の片隅で膝を抱えてがたがた震えていろ!」


 稔の宣言を、一部始終を見守っていたルセイ・ジャカブと他二名が、岩山の影から聞いていた。

 彼らは一様に震えている。人生の中で、これほど身体を震わせるのは初めての事だった。

 声は出ず、身体は動かない。

 恐ろしく怖かった。涙が出て、冷や汗を全身で掻く。凍てつくような寒気が身体を冷やす。

 このような結末は、誰も想像していなかった。みんな、勝てると思っていた。

 なのにこの結果は、あまりにも恐ろしい。

 ルセイは、震え続けていた。


 一部始終を見ていたのは、ルセイだけではなかった。ゴゾルも、空間に溶け込むように見続けていた。

 ただこちらは、恐怖を感じていなかった。

 結果は残念だったが、色々と興味深い事が起きて、それどころではなかったのだ。

 面白い、とゴゾルは口角を上げて無言で笑う。

 まだまだ魔法には可能性がある。知らない事の方が多いぐらいだ。

 鋭利な頭脳はすでに思考を開始していた。


 稔は、由梨江の腿と背中に腕を通して持ち上げた。動かなくなった人間は、哀しいぐらいに重たかった。

 そして人の死体を眉一つ動かさずに踏みつけて、歩いて行く。

 追っ手は恐怖に支配されていて、その場から動けない。


 稔の行方は、それきり誰にも分からなくなった。






 ――数年後。

 後の世に、『人魔大戦』と呼ばれる事となる戦争が勃発。

 メルセルウストは、混沌の時代に突入することとなる。

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