2.2つの町は滅びようとしているのではないか

 1つめの考察を踏まえて私が思ったのは、『2つの町がもうすぐ滅びようとしているのではないか』ということです。


 その理由としては、工場が1作目の時点ですでに廃業しているのもそうですが、ショッピングモールを作るために地上げされたはずの商店街が、2年(?)経った2作目の世界でもまだ未完成で放置気味なことがまず1つ。

 2つめは宵の口にもかかわらず窓に明かりがついている家が一軒もないことと、両作とも窓に怪異が現れる(=確実に空き家と思われる)家が何軒もあることです。


 他にも1作目で入れた小学校の前が2作目では工事中の柵があって通れなくなっていることや、本来管理されているべきダムの水が空になっている(そもそも管理施設が無人かつ怪異だらけ)こと、広い墓地を持つ大寺院が寂れ果て、近くを通る鉄道も廃線になっていることなど、2つの町が放棄寸前なのではと思わせる要素は枚挙まいきょいとまがありません。


 2作目の主人公であるハルの家はもうすぐ引越しをするという設定でしたが、もしかするとそれも怪異の住む町から逃げ出そうとしてのことだったのかもしれませんね。

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