第10話 永遠の批判
近年再び
世界中である勢力が躍動している
人はそれをポピュリストと呼び
極右と呼び
危険思想だと揶揄する
しかしこれはあらかじめ
再び躍動することを
約束された勢力だ
第2次世界大戦が終わってから
70年以上たつ
この思想は否定され
一部の国では弾圧を受けていた
過去の過ちはその思想にあるとして
表現することを禁じ
名を出すことも禁じ
教育においては徹底した否定を叩き込んだ
そうすることで過去を否定し
似通った思想を抱かないようにした
だからと言って同じ過ちを
繰り返さないとは限らない
事実今似たような風が吹き始めている
アメリカ
イギリス
フランス
ドイツ
オランダ
イタリア
オーストリア
他にもいくつかあるだろうか
ポピュリズムが表面に出始めている
繰り返すがこれは当然のことだ
70年以上否定した分の跳ね返りが
現れてるだけだ
日本
イタリア
ドイツ
は第2次世界大戦の
代表的な敗戦国だ
戦後ドイツはナチス時代の否定を徹底して行った
ナチスを連想させるものは
批判の対象となる
ナチス式敬礼は違法にさえなった
世界的にも連想させる服装や発言は
国際的に批判の対象になる
数年前
あるアイドルの衣装が
ナチス親衛隊の制服を連想させるとして
批判の対象に
日本政府のある大臣が
ヒトラーに肯定的な発言をして
国内外から批判を浴びた
70年以上たった今でも批判の対象であり続けるナチス
日本もまたA級戦犯が祀られている
靖国神社に参拝するだけで
中国や韓国から批判される
反省してないと
反省とは何か
我々日本人が本当に反省をしてないか
まったく理解ができない
日本もまた70年以上にわたり
かつて併合した国や
争った国との間でいざこざを抱えている
ヒトラーの行ったホロコーストと呼ばれる大量虐殺は
許されることではない
立派な悪事である
しかしヒトラーは決して虐殺だけをしたわけではない
彼は選挙で当時のドイツ国民に選ばれ首相となり総統になる
すなわち国民に選ばれるだけの
功績を残しているのだ
日本もどうだろう
今ご批判をいただく国とは
しっかりと戦後処理をすませた上で現在にいたる
しかしそれでも批判をされる
たまったものではない
厚顔無恥とはこのことだ
解決した問題を掘り起こし
金をせびる
このようなことを平気で行う国の品性を私は疑う
後出しジャンケンで他国の領土を
自分のものだと言い出す
何と下品な行動
国際法に基づいてではなく
自分勝手な理論で他国ともめる
これを許していたら
世界平和など夢のまた夢だ
何のためのルールなのか
こんなのが近くにのさばっていたら
日本国内にポピュリズムの風が少しずつ吹くのも
わからなくはない
今なお多くの批判をされる
ナチスだがナチスにおける虐殺は果たして
世界最大のものか
残念ながら上には上がいる
粛清の名のもとに大量虐殺を行う
共産主義者がいた
大躍進政策による餓死
ソビエト大粛清による虐殺
文化大革命による権力闘争での死者
原始共産制を目指した虐殺
民主化の弾圧による殺害
これらは代表的なもので
調べればまだまだ出てくるかもしれない
必ずしも虐殺ではないが
共産主義という思想は暴力的であるがゆえに
大きな危険性を持ち多くの被害者を出してきた
永遠の批判をされるべきものは果たしてナチスや戦前戦時中の日本だけだろうか
私はそうは思わない
もっと多くそういうものは存在する
しかしみんな怖いのだろう
過去を否定し続けた反動が今世界中で見えだしている
過去とは決して否定するものではない
過ちを認め改善し今に生かすのだ
その方法として当時の思想の徹底した弾圧はいい方法ではない
それにすら寛容な態度をとり
めんどくさがらず
いかにそのような思想を国民が抱かないかを
各国政府は考えないといけないのだろう
片っ端から移民を受け入れたりはしないとか
他国の非合法的な要求に甘さを見せないとか
まぁこれだけ他国を排してでも自国の利益を優先する国が跋扈する中では
国民のポピュリズム化をなくすのは夢のまた夢だろうけど
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