第11話 忖度=媚び

「忖度」

昨年の流行語になったというこの言葉

流行語というほど流行ったという感覚は私個人にはないのだが

メディアが言うには流行ったらしい

私は

忖度=媚び

だと考えている

辞書なんかで調べると多少違うのかもしれないが

そんなものはどうでもいい

昨年から引きずっている

忖度祭りが1年たって

再び大きな盛り上がりを見せている

公文書の書き換えがどうだと

官邸前でデモもやってるらしい

デモという意思表示が無駄だとは言わないが

してどうにかなるだろうかと思うところもある

デモをするなら次の選挙で意思を示せばいい

意思を示して覆らないならそれは

彼らの意思は大衆の意思ではないということだ

これまで政権に対するデモというのは

幾度もあったが大体少数派だろう

だからデモをやって賛同を募ろうとするのだろうが

好影響だとは私は思わない

好影響だったら昨年の総選挙の結果にはなりえないからだ

ここから見えるのは大衆はデモをする人々とは違う考え方を持ってるか

興味がないかのどっちかだ

だから私は意味がないと思うのだ

むしろデモ隊の熱意に

引いてしまってる人も中にはいるのではないか

ではまさに大衆に忖度をして行動を控え穏やかなデモを心がけて欲しい

というと表現の自由がどうこうと言われるのだろうが

さて

今回のデモの要因である

公文書の書き換え問題だが

「誰かが指示した」

と私はよく耳にする

そしてその誰かとは

政府の偉い人

首相とか今なら財務大臣などがあげられる

ここで私は1つの疑問を感じた

首相に忖度したのならば

首相の指示で下が行動するのはありえないのではないか

考えてみてほしい

もし上司に媚びを売るときに

「今からあなたに媚びを売ります」

と宣言して媚びを売る人がいるだろうか

また上司が

「今から俺に媚びを売れ」

何て図々しく命令するだろうか

そしてその命令に従い行ったすべての行為が

媚びを売ることと同じだと言えるだろうか

命令されてしたことは私の中では忖度したとは言わない

命令されたというのだ

さらに官僚は首相に忖度するより

自らの上司に忖度する方が利益になると考える

今回の問題を大きくしてしまった要因は

首相の奥様がこれに関わってしまっていたことだ

これが野党やメディアがいつまでも食いつく理由の1つだと私は考える

そして野党はお決まりの

「責任を取れ」

と口を酸っぱくして言う

今回の責任とはどこにあるのか

首相に対して勝手に忖度した人に責任があるだろう

そして政府に忖度して書き換えをした財務省にも問題がある

「官僚に責任を押し付けようとしてる」とか

「トカゲのしっぽ切りだ」というが

官僚の責任も十分にあるだろう

書き換えを指示したのは財務大臣なのだろうか

私は官僚による下手な忖度がこの状況を招いたと考えている

また首相の奥様が関与してるから

首相に責任を取ってやめろというのは

私は時代に逆行してると考える

妻の監督責任は夫にあると夫に責任を取らせるのは

家督制の名残だと私には見えてしまう

夫婦とは確かに持ちつ持たれつのところがあるが

元は他人である

しかもお互い成人であるわけだし

自分の責任は自分で負うということはできるであろう

妻の責任を夫が取れというのは

夫婦という男女平等の関係において

少し疑問を持つところである

朝日新聞叩きがネットなどで強まる中

朝日新聞が1本取ったと思う反面

この問題の結末や真相次第では

メディアか政府どちらかが大きく信用を失うことにつながる

興味のない国民からしてみれば

野党と政府の痴話げんかに見えるかもしれない

どうでもいいと思うことだろう

しかし興味のある国民は

両者の意見に偏見を持たず耳を向け

双方の発言の矛盾を様々なデータでもって

事実を見極める必要がある

事件とは情報取集と事実確認という研究を続け

初めて真実とされる答えのようなものにたどり着く

結局何かに興味を持つことは勉強をするのと同じことだ

だからこそネットのまとめサイトってのは

乗ってることが本当であれ嘘であれ

興味を持つものに忖度したサイトと言えるだろう

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