第181話 営業と夜遊び
仕事では小宮と組んで営業をしていたが、小宮もお弁当に関しては素人だった。
以前退職した小野との営業方法を使った。
営業の成果はすぐに表れた。タイミングよく大口の会社に試食が決まった時は、嬉しくて飛び上がった。
新規で日の出屋を含む四社から一社だけ決めるという。
僕は思い切りお弁当にお化粧をして出した。これで駄目なら諦めるしか無いくらい心を込めてお弁当を作った。
結果が出て日の出屋に決まった。
ここは全部で百五十食あった。コースに乗らない為、単独でしばらく僕が配達する事になった。
僕には悪い癖がある。
調子が戻りつつあった時、悪友とつるみ遊びに出かけてしまうのだ。
今回もフィリピンパブにハマってしまい、週末になると川崎に出かけた。同伴してラストまでいて六万円くらい使った。
馬鹿丸出しだ。
女の子を帰して、悪友とファミレスで始発の電車を待ち家に帰った日もあった。
こういう日は、精神薬の寝る前の薬は飲んでいない。酒を浴びる程飲んで薬は飲まないのだ。
知らず知らずのうちに体調に変化が出た。
僕は躁状態になっていく。
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