13章 失楽園兄妹の決別

朝、目を覚ますと体が動かない。金縛りの様にも感じたが、すぐに正体は、発覚した。

「なんだ。胡桃か……」

俺は、妹の尊い寝顔を撫でる。そして、なんだかとても懐かしく感じた。昨日は、なんの前触れもなく突然過去の記憶を思い出してか、互いに語らい、今後の方針も立てているうちに寝落ちしていたのかもしれない。

しかし、これは、九年ぶりの心地よさ…これは、これでいいかもしれない。

俺は、そう思い、もう一度目を閉じようとしたのだが……

「じゅ……十八禁シーンの事後……」

そんな眠りを邪魔したのは、他でもない幼なじみである。

「め……芽唯!どうした!早起きすぎやしないか!珍しい!」

俺の驚きに対して、何かしゃくに触ったのか、少し声音が、怒っていた。

「むっ今日は、恭也たちがお寝坊」

「そ……んな訳……」

俺は、そう言い、時計を見ると、もう時間は、登校の四十分前であった。

「……ね。今日は、私の勝ち」

「ちっ、負けた……って!そんな優雅なことを行っている場合ではない!起きろ!胡桃!朝ごはん作る暇がないぞ!」

「むにゃ……まだねるのーおにいちゃーん」

今までの胡桃みたいに照れて罵声を浴びせたりはしてこない。むしろ俺からしがみついて離れない……嬉しいのだが、朝ごはんを作る奴が起きないと大変なことに……

「きょ……恭也……胡桃になにした」

そんな俺たちを見て、本気でおびえている芽唯。いつもは、あまり見れない、怯えた表情をする。

……確かに、俺も芽唯の立場なら驚いていた。

昨日まで、素直じゃなかった妹が今日は、兄にべったり状態。こんなのは、ありえないものと考えてしまう。

「いや……特には?」

嘘は付いていない。特に何もしていないのだから。ただ、突然自分の過去を思い出した。ただそれだけだから。

「……調教?」

「してない!」

「薬漬け」

「違う!」

「なるほど」

「なんだよ、芽唯もしかして、何かわかったのか?」

少し身構えてしまう俺。昨日、胡桃とは、芽唯にこのことは秘密にしておこうと決めたのだ。もしも知られてしまったら、今度は、芽唯も大変な思いをしてしまうから。

だからこそ、芽唯の異常な洞察力には、警戒しなくては……

「つまり、これは、生意気な妹に対して、ブチギレた兄が、妹の純潔を無理やり奪い去り、そうして妹が、アヘアヘになるまで、犯し続けるため、兄弟で、同じ薬を使い、無限に沸く性欲を互いの体で発散しあい、そして溺れる肉欲。崩壊する日常。冷たい視線。彼らは、それらから、逃げるため、金持ちの変態の家で、毎日、近親での肉体関係を披露するストリッパーとして、細々と幸せを感じ暮らして行く流れ……この物語は、今、ハッピーエンドに向かっていく」

「あー、わかっていると思うが、違うぞー」

「ぶぅー。私個人は、そうあって欲しかった。」

なんて思っていたが、杞憂だった。芽唯は、妄想を語りだすというポンコツさを見せていた。そして、そんなのは、絶対に嫌だ。

「むー、あさー。……え!もうこんな時間!お……お兄ちゃん!朝ごはん作らないと!」

そして、この騒がしさから目を覚ました胡桃は、時間を見て驚いていた。

しかし、芽唯は、余裕そうな表情で、俺たちに話しかけてきた。

「その心配。いらない」

「え……なんで……」

芽唯のドヤ顔に驚く胡桃。そう、我が家では、ご飯を作れるのは、胡桃だけであるので、本来なら、俺たちは、朝ごはんが抜きになるはずだった。

「今日は、黒川さんがごはん。作ってくれた」

「あ……あいつが……」

そういえばそうだった。俺たちの他に料理ができるやつ。それは、黒川マリア。最近サバトの機関として、能力者かを見極めるまで監視していた女。

しかし、その必要もなくなった。これからは、来なくていい。俺は、昨日の感情……

怒りを引き継いだ。

「胡桃。今日は、二人で登校だ。悪いが、今日は、コンビニ弁当だが許してくれ」

「だね。お兄ちゃん。たまには、いい」

俺たちの顔は、寝起きにも関わらず、おそらく、苦虫をかんだような顔になっているはず。

「え。二人とも……」

それを見て驚いていたのは、芽唯だった。

「で……でも二人とも」

芽唯は俺たちを止めようとした。おそらく、黒川さんのご飯を食べないのかと言おうとしたのだろう。俺たちは、気にしないかのように、お互いの部屋で学校の支度をしようとした。しかし、そこに都合悪く、黒川が部屋に入ってきた。

「もー、今日はなんでそんなにお寝坊なの!ご飯覚めるから二人共支度を……」

「すまん。黒川、今日は、ご飯いらない」

「私もいらない」

「え……なんで……」

俺たちのいつもと違う冷たい雰囲気に黒川は、戸惑っていた。

俺には、黒川の悲しそうな表情が嘘にしか見えなかった。

けれど心がとても痛かった。


 胡桃との会話の続きで分かったことがあった。俺の能力は、認識しづらいもので、あったが、ある日、高熱で病院に行ったときに発覚したらしい。そして、両親にはホイッスルで俺は、どうやら習い事に行かせている設定で、サバトに保護され監視され始めた。

そして、胡桃は、両親がいない時に能力が発現したが、その当時、俺の担当監視者は、この能力を公表しようとしたが、監視者のあまり見せなかった表情は、とても狂気に満ち溢れていた。

だから、俺は、監視感の記憶を消して、胡桃が能力者であることを隠匿していた。

しかし、九年前にどこからかバレたのかは分からないが、胡桃は、能力者であったことが知られサバトに研究目的とし、胡桃は、預けられた。

そこでの実験は、過酷であったらしく、俺も一度見にった。その時一緒に行った担当者に俺はなついていたらしく、その人のことを母ちゃんと言っていた。

「これは、人類にとって大きな進歩になる」

そのセリフには狂気など微塵も感じられなかった。しかしその後の実験で、夢に見た出来事が起きた。

結果的に胡桃は死にかけ、俺は、期間が信用できなくなり、自分の記憶の改ざんを代償に、胡桃の記憶を消した。こうして俺たちは、一般人に戻ったのだが、記憶がもどるほど、黒革の所属するサバトという期間が信用できなくなった。

もしかしたら、サバトたちも俺たちのことを思い出し、黒川を使い、胡桃をまたさらい、実験するつもりなのかもしれない。

そう考えてしまうとやはり俺たちは、黒川にバレないようにしないといけないと思った。

本当のことがわかるまでは、接触をなるべく控え、早いうちに真実を打ち明け、関係ないのなら、放置でもいいが、あの時の研究機関の回し者だったら、俺は、記憶を用尺消して、また元の生活に戻ろうと考えた。

 だからこそ、俺と胡桃は、黒川と一度本当のことを話そうと、放課後の屋上に黒川を呼んだ。

「どうしたのですか?水上くん……わ!胡桃ちゃんまで、ここは、高校の屋上ですよ!」

「まあ、おちつけ、黒川さん。今日は、話をしに来たんだ。ハイパーセンスについて、くるみにも関係ある話だから」

「え……何かわかったんですか!?」

あからさまに驚く黒川、それは、もう本当にそう考えているのか俺には、嘘なのか分からなかった。

「もう、お姉さま……黒川さんには、わかっていたんじゃないですか?」

胡桃は、黒川の呼び方を今までの呼び方とは違い、他人行儀な呼び方をした。

「え……胡桃ちゃん……一体何が……」

黒川も驚いたのか、今の状況に理解出来ていない。

「何が……そんなの!あなたは、知っていた!私たちがハイパーセンスの持ち主だって!その上であえて言わなかったのは、私たちをあの狭い何もない部屋に押し戻そうとしたんじゃないですか!?」

声を荒げる胡桃。感情が爆発したのだろう。胡桃は、九年前の事件で一番の被害者、口調も強くなってくる。だからこそ、俺は、湧いてくる怒りを抑えて、あえて冷静にいよう。

「そ……そんなことないです!だって水上くんからは本当になんの反応もなくて……彼は、ハイパーセンスなんて持っていない……」

「嘘つき!お前は、私たちをどれだけ不幸にすれば済むんだ!」

「そ……そんな。私は、嘘なんて……前の検査の結果が出た時。水上くんは、ハイパーセンスを持ち合わせていなかった……」

黒川は、そう言おうとしたが、くるみに遮られる

それに胡桃の涙を見てなのか黒川の表情は、動揺を隠せていなかった。

「嘘……嘘つかないでよ!私だって、あなたを信じたい。でもそれはおかしい!だって私とお兄ちゃんは、サバトの実験で、記憶を失って!やっと再会できたのに!あなたが嘘をつくと言うことは、私たちのことを知った上で泳がせていたのですか!それなら、おまえは、敵だ!もう!私たちに近づかないでよ!」

「ち……違う……私が……私が、友達に嘘なんてつくわけ……」

我慢ができなくなってきたのか、黒川の目は、段々と涙が溜まり始め、俺に助けを求めるように視線を向けてくる。

やめろ。そんな目で俺を見るな!黒川を俺は、憎めなくなってしまう。だから、俺は、黒川を憎むため、恨むため、決別するため、静かに真実を語り始めた。

「いいか、俺には、事象を改ざんする力。胡桃には、正史を読み取る力がある。それを思い出したのは、昨日。語れば長くなるが……おかしくないか?俺は、ハイパーセンスを持っていたのに、黒川は、俺に能力は、持っていないという。矛盾しているだろ。おかしいんだよ。確かに、俺は、最初の検査では、能力の反応がなかった。しかしそれは、俺の能力の可能性があった。けれどそれだって、精密な検査をすれば、陽性反応が出るはずだろう。俺の能力を隠すなんて、黒川は、なんかやましいと思うことでもあるのか?」

「そ……そんな訳ないです。なんで私が、嘘なんて……それに、水上くんは、本当に昔から能力なんて、持っていなくて……」

嘘が、ついに決壊した。だって、俺が、黒川と交流が始まったのは、去年、同じクラスに初めてなったときからであってであって、昔というには、短すぎる期間である。

だからこそおかしい。

「ごめんな……俺たち、思い出したんだ。全部……」

「そ……それなら、なぜ信じてくれないのですか!そこに私は……私は……」

「俺たちは、ハイパーセンスを持っていた。けど、九年前、俺は、胡桃がサバトの実験で廃人になってしまった。その事実を改ざんした。その代償に記憶を失った。それだけだ。もう悪いけれど、サバトは、信じられないし、そこに所属している人間だってもう信じられない。だからさ、ごめん。もう無理だ……。俺たちは、放っておいてくれ」

冷静になればなるほど、黒川への怒りは、収まっていくが、同時にもう二度と関わりたいとは、思えない。それぐらいもう信用がない。

その意思が黒川も伝わったのか、膝から崩れ落ち、その目は、絶望に満ちていた。俺は、もうなにも、言えない。

ただ、彼女は、ずっと泣いていた。

「ちがう……ちがうよぉ……なんで……わた……わたしのはなしを……」

昨日までの俺だったらこんなこと望んでいなかった。けれど、しょうがない。今は、自分と妹を守るため。

時に辛い決断をしないといけない。

「なんでなくの……おかしい!本当に泣いていいのは、私とお兄ちゃんなのに!なんで黒川さんがなくの!あなたは、そうやって、何もかも奪っていくんだね!」

「やめろ!胡桃!」

黒川の涙を見て本気で怒っているのは、他でもない、胡桃だった。胡桃は、黒川の顔を見ると黒川に掴みかかろうとしていた。俺は、咄嗟にそれは、止めたのだが……

「止めないで!」

「ッ!」

胡桃は、黒川を全力でビンタした。

黒川は、頬を抑えるだけで何もできなかった。

「もう、私行くから!」

胡桃は、黒川をビンタしても収まらない怒りに身を震わせ、涙を溜めて、感情のままにその場を立ち去ってしまった。

「黒川、ごめん。俺も我慢はしてるが、もう無理だわ……」

「まって!」

慰めの言葉もかけず。俺は、黒川の静止を無視して、胡桃を追いかけた。

最後に見た黒川は、涙を流していた。その涙は、雪になり、地面に着く頃には蒸発する。この光景を俺は、呪いのようにも思えてしまった。

もしも、普通に黒川と出会えていたらこんなことには、ならなかった。自分の行動に、初めて後悔をしたが、その後悔の念と俺の怒りの感情は、激しく矛盾し、答えは、出なかった。


「お兄ちゃん。今日は、芽唯ちゃんが、珍しく泊まりらしいよ」

「ほー、珍しい。じゃあ、今日は、二人か」

一度は、失った幸せをもう離さないように、今の幸せをお互いに噛み締めながら、その日を終えようとしていた。

だからこそ、今は、悲しいことは、忘れて、楽しいことを話そうとくるみと決めた。

「お兄ちゃん、あのね!聞いて!私、今日模擬テストの結果が帰ってきたの!」

「お、前に俺が教えたところだな!どうだった?」

「えへへ、じゃん!」

嬉しそうに模擬結果を俺に見せる芽唯。模擬テストの内容は、高校入試にも関わる大切な試験らしいが、胡桃が俺に模擬テストの結果を見せたことはなかったので、どこを受けるのかは、分からなかったのだが、第一志望は、水彩高校……俺の学校であった。

「あれ、胡桃の志望校って俺の高校だったのか?前に聞いたときは『絶対にお兄ちゃんの高校には、入らない』とか言っていなかったか?」

俺は、そんな過去を思い出す。前に行われた模擬テストの結果を聞こうとしたら、教えてくれず。今回俺は初めて、胡桃の志望校を知った。

なんというか、自分と同じ高校が第一志望なのは、とても嬉しかったのだが、そのことを言うと胡桃は、照れくさそうな表情をした。

「えへへ、そんなの、恥ずかしかったから。お兄ちゃんと同じ高校に通うなんて言ったら喜ぶと思ったけど素直になれなかったから。けどもう違うんだ!私は、もう自分に嘘つかない。私は、お兄ちゃんが大好きだから!」

「く……胡桃!お兄ちゃん……お兄ちゃん、嬉しいぞ!」

「も……もう!くすぐったいーなでないでー」

あまりの嬉しさに、胡桃を撫でる。胡桃も言葉では、やめてというが、満更でもない様子であった。

「けど、嬉しいんだ!結果だってA判定!ほとんど合格したものじゃないか!」

「そりゃ、お兄ちゃんと同じ学校に通いたかったから……お兄ちゃんと同じ制服着て同じ通学路を二人で歩くの!それが夢だったの!」

「そんなの言ってくれれば、毎日胡桃の中学まで一緒に通ってやったのに!」

俺は、数年ぶりにも感じる、素直で可愛い妹に感動のあまり涙が出そうだった。

「でもダメだよ!お兄ちゃんには、迷惑かけられないもん!それに私、お兄ちゃんには内緒にして合格したら驚かせようと思ってたんだ!」

「そんなことしなくてもいいのに可愛い妹だ」

「えへへへ、そんな……お兄ちゃん大好き!」

そう言い抱きついてくる胡桃。昨日までなら考えられないほど素直だったが、今ぐらいこういう幸せを感受してもいいだろう。

「おー、可愛いぞ!ほれ!ナデナデナデナデ!」

俺は、胡桃の頭を撫でる。胡桃も嬉しそうに答えてくれる。

「私も嬉しい!もう絶対お兄ちゃんを離さない!」

「俺もそうだ、胡桃」

「本当に?」

寂しそうに俺に聞いてくる胡桃。俺は、この声に顔に答える。

「本当だ」

「もう、私のことを忘れない?私のことが大切?」

「当たり前だ。俺は、胡桃の為に生きる」

「えー嘘っぽいー。信じていいのー」

少し小悪魔の様に俺をからかってくる胡桃。

「信じていい。絶対に離さない」

「絶対?」

確かめるように、俺に強く抱きつく胡桃に対して俺も返すように強く抱きしめ返す。

「当たり前だ。だって俺にとって唯一の妹だぞ」

「証拠見せて?」

胡桃は、そう言い俺の背中に回していた腕を解くと、俺の顔に自分の顔を近づけ目をつぶる。俺にキスを求めるように。

「胡桃……」

「お兄ちゃん」

胡桃は、目を開けないから、気づかないかもしれない。俺は、胡桃のおでこの髪の毛をあげて、そこに全力でデコピンを入れた。

「う!痛い!な……なんでデコピンするのー!私がして欲しいのは、違うでしょー。わかってるくせに!」

胡桃は、拗ねたように頬を膨らませる。

「そういうのは、大人になって、好きな人ができたらにしなさい!」

俺は、兄らしく妹に注意をする。

「私は、お兄ちゃんのお嫁さんになるんだもん!だからいいの!キスして!昔、約束したもん!実験の前日に私に言ってくれた言葉!私は、本気だからね!」

胡桃は、サバトの実験の前に約束したことを持ち出してきた。

「おま……まだあの時は、お互い小さい頃にした約束だろ。ノーカンノーカン」

「お兄ちゃんの意地悪!」

「まあ、そういうことはじっくり考えていこう。俺も胡桃も、記憶の整理に時間がかかるだろうし……」

「えー、いくじなし!」

「いいんだーい。可愛い妹を俺が独り占めするのはまだ早いからな!もっといい女になったらお嫁さんにもらってやるから」

「本当!」

胡桃は、嬉しそうに俺に聞いてくる。

「お兄ちゃんは、嘘つかないからな。妹のためなら法律だって変えてみせる」

「えへへ、嬉しいな。嬉しいな。私がお兄ちゃんのお嫁さんか……」

「候補だぞ」

「お嫁さん候補か……ふふ、お嫁さんか……」

俺の冗談に対して、いつもなら、厳しく怒る胡桃だが今日は違う。嬉しそうにつぶやく胡桃。このあとも他愛もない兄妹の話をする。

何度も言ったが、失った日常を取り戻すように語り合い、話して、笑って、とても幸せな時間だった。この時、俺の中で感じていた違和感は、徐々になくなってきた。

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