第1章 4話 適性診断テスト
灯火の説明が終わり、五分が経過し、灯火が呼びかけをした。
「時間だ、全員廊下に並べ」
全員廊下に並び、体育館に向かう。
「よし、全員いるな、ではこれより適性診断テストを行う、まずは魔力の量をはかってもらう」
そう言って灯火は置いて合った水晶のような物を取り出した。
「この水晶は人が持つとその魔力量に応じて強力な光を放つことができる」
灯火がそう言うと水晶がまばゆい光を発した。
やはりこのような学校の教師だ、魔力の量もかなりのものらしい。
それを見て生徒達から感嘆の声が上がる。
「ではお前達にも同じことをしてもらう、出席番号順に並べ」
出席番号一番の生徒から水晶を持ち始めるが大体の生徒は小さく光るだけだった、そして優人の番が来た。
(大体最初はあんなもんだろうなぁ、皆ああだし俺もそんなに目立つ光り方はしないで貰いたいな)
だが、優人が水晶を持った瞬間、優人の望みは裏切られた。
水晶が灯火を超えるほどの光を発し水晶が砕け散ったのだ。
「なっ?!」
灯火が驚きの声を発する。
(魔力の多さは生命エネルギーや覚悟の強さひに比例するっ!まだ15、16歳の子供でこの量は異常だっ!一体こいつ、何物だ?!)
灯火の時以上の感嘆の声が響く中、灯火は一人、戦慄を覚えていた。
そのあと、灯火が替えの水晶を持ってきて、テストは継続された、魔力量の計測が終わると、銃や剣などの武器の使い方や、近接戦闘などのテストを受け、適性診断テストは終わりを迎えた。
そして学校は終わりとなり、生徒達は帰路に着いた。
帰り道にて。
「凄いね優くん!!全部のテストで上位に入ってたじゃん!」
時雨がやけにテンション高めで優人に言う。
「そんなこと無いさ、あと時雨、色んな奴に絡まれてクタクタななんだよ、少し静かにしてくれ」
優人はテストが終わると、クラスのほぼ全員に質問攻めにあっていた。
「あっゴメン」
そしてそのあとはくだらない話をしながら帰った。
分かれ道でさよならを言うと二人は家に帰り、明日に備えた。
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