第1章 1話 入学式
「ッ!!」
額から汗を流しながら一人の少年がベッドから飛び起きた。
(昔の夢か、久しぶりに見るな...もう10年前になるのか...)
この少年の名前は
「さて、早く朝飯作って学校行くか、入学式で遅刻とかは流石にやばいしな。」
慣れた手つきで朝食を作り、食べ終わると制服にきがえ、入学式に必要な物を準備し始める。
優人は長い一人暮らしの影響で、家事全般を全てこなせるようになっていた。
「まだ時間あるな...テレビでも見るか。」
その呟くと優人はテレビをつけ、ニュースを見はじめる。
いつもどうり犯罪などのニュースを適当に見ていると、出発する時間になったので、通学用の鞄を持って家から出る。
そして約15分後にこれから通うこととなる学校に着いた。
「ここで今日から学校生活か、できれば普通の学校がよかったな。」
この学校は優人が言う普通の学校ではない。
『国立第一軍事教練学校』
それがこの学校の名前だ。名前の通りこの学校は軍人を育成するための学校だ。最近は犯罪の数が多く、優秀な軍人が必要になったために設立された学校だ。ちなみに第一から第九まであり、日本の至るところにある。
優人は学校に入ってからクラス分けされた紙から自分の名前を見つけ指定された場所まで行くと、大体の人数は揃っていて、優人も列に整列する。それから体育館に行くと拍手で迎えられ、入学式が始まった。
全員の名前が呼ばれ終わると、それぞれのクラスに移動した。
少し待っていると女の先生が入ってきた。
「えー、今日からお前達の担任になる
黒板に自分の名前を書きながら如月という女教師はそう言った。
「まあ詳しい説明は明日するとして、今日は自己紹介をしてもらう。」
そうして自己紹介が始まった。
優人は眠すぎてほとんど聞いていなかったが、自分の番が来ると、自己紹介をした。
「えーっと、雨宮優人ですよろしくお願いします。」
そのまま自己紹介が終わり、その日は解散になった。
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