サウザント・ソード
階段の角
プロローグ
ある普通の家庭で平和に暮らしている家族がいた。
「本日、この頃多発している連続殺人事件が発生しました。犯人はいまだに見つかっておらず、警視庁が全力で捜索しています」
そんなニュースが流れる中、食事中だった家族に悲劇が起きた。
窓を叩き割って、ナイフを持った大柄な男が入ってきたのだ。
「おいお前ら、金とかそうゆうのはいらねぇ、ただ殺させろ
そんだけだ。」
舌なめずりをしながら大柄な男はそう言った。
「まさか...お前...!あの連続殺人鬼かっ!?」
その家族の父親がそう言った。
「ん?ああそうさ!俺もずいぶん有名になったよなぁ!」
殺人鬼がそう答える。
「お前ら!逃げるんだ!」
父親がそう言った直後
『グサッ』
鈍い音が響いた。
母親と子供が父親を見ると、腹にナイフが刺さっている。
父親はそのまま倒れ、動かなくなった。
「「お父さんっ!!」」
母親と子供が同時に叫ぶ。
「あぁ...やっぱ人を殺すこの感覚はたまんないねぇ...」
殺人鬼は父親の腹からナイフを引き抜いてそのまま母親に突き刺した。
「ああ.....逃げ.....て」
掠れた声で子供にそう言うと、母親は息絶えた。
「さぁて最後は君だぜぇ?僕ちゃん?」
殺人鬼は舐めた口調で子供に迫る。
「ああ、あぁ...」
子供は恐怖と絶望で何も考えられなくなっていた。
そして殺人鬼がナイフを突き刺そうと振り上げた瞬間、
「ああああああああ!!」
子供が絶叫しながら殺人鬼を床に押し倒した。油断している殺人鬼からナイフを奪い取ると殺人鬼の喉に突き刺した。
「カハッ!ゴフッ!ガアァ!」
殺人鬼が血を吐きながら何かを叫んでいる。
だが子供はその声が聞こえていないかのように、2度、3度と頭や心臓に突き刺す。やがて殺人鬼が見るも無惨な姿になる頃に子供は意識を失った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます