第3話  ご近所の『鈴木』事情

第3話

ご近所の『鈴木』事情


近所に『鈴木』という表札を見かける事はあるだろうか?

そう!

実は、思っている以上に見つける事は困難なのだ!!


知っているかね?

地域によっては、一つの名字が集まっている場所があることを・・・

知る限り、その区域一帯の、ほぼ9割が同じ名前という地域は、日本全国かなりの数ある。

その町内や地域に住む、ほぼ全てが『杉山』だったり、もしくは『青木』等など。

少し変わったところでは、この地域の全てが『田形』ばかりで、郵便屋さんもタジタジといった地域がごまんとある。

しかし・・・

だがしかし・・・

それにも関わらず!!!!!!!


同じ町内や地域に2人でも『鈴木』がいると、「鈴木さん多いわね~」と話題にされてしまう。

何故だ!

何故なんだ?!

佐藤や田中が何人いようと、気にしない日本全国の国民達よ!

たった2人でも『鈴木』は多いのか?!


杉山や望月の表札しか並ばない地域があるにも関わらず、さらにその地域に『鈴木』が2人以上でも同じ現象が起こってしまうのである。

これは由々しき事態ではないだろうか!


確かに『鈴木』の名字を持つ者は多いかもしれない。

しかし、そこまで多いわけではないはずなのに・・・


さぁ、全国の『鈴木』以外の名字を持つ者達よ!!


近所に『鈴木』がいても、そこまで過剰な反応はしないでほしい。

話題にされるほど珍しい名字ではないのだから・・・


よくある日常の一場面。

「どうも初めまして鈴木です。」

「鈴木さんですか?

いや、実は私も鈴木なんですよ。」

「そうなんですね。

鈴木さんなんですね。

これから宜しくお願いします。」

「いやいや、こちらこそ宜しくお願いします。」

初対面の『鈴木』同士だと、こんな会話になります。


これは、自分たちも思った以上に、『鈴木』という名字を持つ者と出会う事が少ないからなのだ。

『鈴木』って、実は珍しい名字だったりするのかな?


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