第7話 感謝感謝の
主治医や担当看護師に感謝しない患者はいません。
本当に頭が下がります。
難病患者は、家族でも面倒を見切れるものではありません。
難病の中には、進行すると幻覚や幻聴の症状が出るものもあります。
真夜中に突然歌い出してみたり。
何もないのに突然怖がり出す等ということは日常茶飯事です。
当然ですが、我が儘で我慢することも出来ない患者がほとんどです。
その度事、大騒ぎする患者をなだめるという毎日毎晩になります。
夜通し騒ぐということもあります。
もちろん介護者は寝不足になります。
何も言わずに優しく接する看護師達には、本当に頭が下がります。
もっと尊敬されるべきです。
待遇も低過ぎます。
今の日本は、認知症ばかりクローズアップされてますが、もっと難病に目を向けるべき時が来ているのかもしれません。
認知症患者は、かなりの人数が要介護度が3なのに対して、難病患者は大多数の人数が要介護度4以上ということからも、難病はもっと認識されるべき時に来ているのかもしれません。
たしかに、認知症患者は、動けることもしばしばありますので、夜間の徘徊等、目を離せない患者も多いです。
難病患者は、動けない患者がほとんど
ですので、目を離しても事故になることはないでしょう。
でも、夜通し誰かを呼び続ける患者をほったらかしにできる家族もいないでしょう。
だからこそしんどいんです。
だからこそ辛いんです。
患者の中には、本当に静かな人もおられます。
1日に数回、うめき声を小さく出すだけで、あとは眠ったようになっておられます。
こうなると、もう生きているのかさえ判別が難しいです。
こうなると、病院に預けて主治医の先生や看護師さん達にお願いするしかありません。
ただ、この症状でさえ余命は判別出来ないからこそ難病です。
現在の病院制度では、急性期病院では90日を越えて預けることは出来ず、療養型病院への転院を、余儀なくされてしまいます。
この療養型病院が曲者で、まずまともな介護看護は不可能。
これは、旧小泉内閣による医療改悪の影響に他ならないです。
本来、小泉元首相は、こんなことになるとは想定外だったでしょう。
はかりしれないのが、オバチャンパワーだったのです。
療養型病院は、そのほとんどが民間病院です。
もちろん、民間である限り営利企業ですので、利益主義に走らざるを得ません。
ある一定の年齢に達した看護師が、一般企業でいうところのお局様になってもおかしくはありません。
政府や厚労省には、医は仁術だとか、ナイチンゲールのような看護師さんばかりだとかのイメージしかなかったとしか思えません。
そう民間病院は営利がなければ潰れるんです。
オバチャン看護師さんにも、成績評価が襲いかかるのです。
しかし、元々が背中に白い羽があり、頭の上には白い輪がありそうな方々なので、営業力や競争力はありません。
それを無理矢理に競争させたものだから、オバチャン現象になっても仕方ありません。
かといって、今更どうにもできませんので、新たな方法を考えてもらいたいものです。
そう。
オバチャン看護師達が、仕事を減らすことしか考えられなくしたのは、政府と厚労省の間違った認識です。
オバチャン看護師さん達が、自己中仕事に走らざるを得なくなって、院内の介護ヘルパーさんやワーカーさん達も自己中仕事になってしまってます。
そうです。あくまでも自己中心仕事にならざるを得ないのです。
リハビリの病院であるのにもかかわらず、ワーカーの仕事である入浴を優先している病院があります。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚療法士等は若い人が多く、オバチャンパワーの前には引き下がらざるを得ないのです。
オバチャン看護師の中には、もっとひどくのがいて、ドクターより自分が偉いのです。
ドクターがなんと言おうが自分の言うことを聞かない患者を虐めようとします。
気の強い患者なら、院長なり理事長の先生に直談判してでも闘うのでしょうが、なかなかそこまで余力のある患者もいないのが事実。
経営者クラスの先生方も、直談判する患者に対応するだけで事を治める方が楽なのです。
そして、反省という文字が辞書や頭から消えているオバチャン看護師は、その患者以外にはむちゃくちゃしながら、ひたすら時がくるのを待ちます。
病院ですので、リハ。ビリの先生方は、必死で患者を自宅で生活できるまでサポートします。
もちろん、患者本人も家族も必死ですよね。
用具器具が必要な場合、行政サービスが支援することもあります。
そして患者は、オバチャンの前から消えるのです。
また、オバチャン看護師の天下がくるのです。
そして、オバチャンは次の獲物を物色するのです。
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