123冊目 遠くて近いその事案
どうも、吾輩です。
もう時効(?)かなと思うので、昔体験した「同人ちょっと怖い話」を。
20冊目 怖い話をしようか では、不注意な同人作家による無差別テロ(※1)を紹介したが、今回はもっと個人的な話だ。同人板まとめによくあるのを想像してもらえればいい。とはいっても同人板まとめを読むような人間はカクヨムにはあまりいなさそうだ。
要するに同人者個人対個人のトラブルである。
好きでしょ、みんな。
合宿所(※2)とか博覧会(※3)とかさ……。
ジャンルやその他バレないようにぼかしたり、真相を曲げない程度に嘘を書く(※4)ので、話半分で読んでほしい。
昔々の大昔……と言ってはさかのぼりすぎなので、「Twitterはあった。カクヨムはなかった」くらいの時代を想定してほしい。
そのころSNS上で、推しが同じだという人からメッセージが来た。マイナーもマイナーなキャラだったのですごくうれしかった。
が、これが悲劇(少なくとも吾輩にとっては)の幕開けであった。
最初は当たり障りない萌え語りなどしていたのだが、相手はメールの返信が遅かった。別にそれは構わない。だが「SNS上の問題らしくて、猫田さんのメッセージも届いていないみたいないことがあります。直アド教えてくれませんか?」と連絡があった。
さすがに直アドは怖かったので、萌え語り部分だけ返信して直アドはスルーして、SNS上でのやりとりだけをしていたが、さすがに何度も同じやり取り(届かないから直アドを……)を繰り返されるともうめんどくさくなってしまって、とりあえず、サブアドを教えた。
それで密にやり取りできるようになって円満解決、とはいかなかったからここに書いているのだ。
その人、逆カプ(※5)だった……。
リバでも比較的イける吾輩ではあるが、よりにもよって「このコはド受け!!」と思っていたキャラが相手にとっては攻めだったのである。
昔のことなのであんまり記憶はないが、いちおう「自分はA×B派なんですよね~あはは」みたいに、軽い感じで相手に伝えた気はする。複数回。
それでも相手のB×A妄想語りは留まるところを知らなかったし、しまいにはBの過去(原作で一切言及されていない)について「ぜったいBは〇〇を××してますよね♡」(〇〇と××にはR18G相当のアレが入る)とか執拗に語ったりして、完全に、もう、無理だった。パソコンを起動してサブアドを開くたび「メール来てませんように」と祈った。
どうやってその人と切れたのかは覚えていない。
切れてよかった……。
1番怖かったのは、その人が吾輩より10歳以上年上だったということ。
ジャンル的に吾輩よりお姉さんの可能性もあるは思っていたが、え、うそ、その歳で、その言動? ええ……?
顔の見えない人間関係、気を付けましょう。
※1 無差別テロ
成人向け作品なのにその表記がなかった。健全だと思って買ったらご覧のありさまだよ。ふざけるな。
※2 合宿所
「家は宿でも合宿所でもねえぞ!」(通称:合宿所スレ)にあがってくる案件。
同人作家のもとに「ファンなんです」「原稿を手伝ってあげる」「一緒にイベント行こうよ」等々の妄言を吐きつつ押しかけてくる非常識な人たちとの遭遇を報告する。昔は同人誌の奥付に平気で住所が載っていたので、本当に自宅まで押しかけてくるケースもままあったらしい。
現代においても、SNSにおける発言や凄い場合は近所の風景写真などから居場所を割り出し突撃してくる場合もあるという。
自演やネタ師がわきまくったせいで現在専スレはないが、まとめサイトなどで遭遇時の対策はきっちりとまとめられている。
※3 博覧会
厨房メール博覧会。
個人でホームページ運営をしている人が、そこに送られてきた無礼だったり意味不明だったり電波だったりするメールを晒すスレ。
事情が特殊なせいか、同人ホームページについては同人板に「in同人板」として存在する。
※4 バレないようにぼかしたり、真相を曲げない程度に嘘を書く
板ではフェイクを入れる、と表現する。
※5 逆カプ
受け攻めが逆なこと。
時として戦争になる。
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