79冊目 道、極めれば
どうも、吾輩です。
腐女子に根強い人気を誇る、あのジャンルに吾輩も足を取られてしまいまして。
極道、任侠、ヤクザ。
海外ならばマフィア(※1)やギャング。
こういったアウトローな職業のやおいは、常に一定の需要と供給がある。組/ファミリー内部の人間関係や、対立する刑事との間に生まれる微妙な間柄に萌えを見出すのである。商業作品も多く存在するし、同人では「ヤクザパロ」「マフィアパロ」といったものも散見される。
吾輩はコメディ要素のある任侠もの(※2)は何冊か読んで好きだったが、いずれも「ちゃんとした任侠もの」ではないし、萌え抜きで素直に面白がっていた。任侠萌えが存在することはわかっていたが、自ら進んで探しに行くほど任侠BLに興味を持っていなかった。
が、最近任侠ものにハマってしまって「ああ、これが任侠の萌えなのか!」と理解してしまったのである。勿論「その作品のそのキャラだから萌えた」というところはあるだろう。それを差し引いても「任侠萌え」のいいところを肌身で感じ取れた。
新たな沼に沈む音が聞こえるようだ。
で、吾輩が見出した任侠萌えはどんな点かというと。
1 兄貴と舎弟に萌える
義兄弟という現代日本では絶滅危惧種の言葉が、この世界では生きている。
任侠ものにおける舎弟は兄貴兄貴と熱烈に慕ってくる大型犬タイプが多いように感じる。反対に「兄貴」より年長で、組織内での地位はないが経験に裏打ちされた抜群の安定感を持つ「年上の弟分」もたまに見る。若頭の懐刀タイプとでもいおうか。
あくまで傾向であり、組み合わせは無限大である。「熱血兄貴とクールな舎弟」とか「兄貴と舎弟とさらにその舎弟でわいわいしてる」とか。萌えの幅が広がるところである。
2 ヤクザと刑事に萌える
ヤクザと刑事という敵対関係にありながらも、何度も顔を合わせているうちに奇妙な信頼関係が芽生えたりすると大変おいしい。ライバル萌えに近いものがあるかもしれない。しゃかりきな若手刑事も安定のベテラン刑事もどちらもおいしい。
刑事はお好みで「デカ」と読もう。
3 他の組織所属者との関係に萌える
任侠ものでは、しばしば他の組も登場する。
場合によっては確執がある。それは組同士のものであったり、個人の確執であったりと様々である。
これが組同士の確執だった場合、そして違う組にも関わらず愛し合う相手がいる場合はロミオとジュリエット状態になってしまう。イイネ!
さらに複雑な状況であり、BLにこじつけられるかどうかも疑問だが……自分と義兄弟の契りを交わし、信頼もしていた人物が別の組に行ってしまい、しかも考え方とか、人格の部分でさえ以前とは違うように感じる……「昔のお前はどこに行ったんだ!」的展開とでもいおうか。そういう展開自体は任侠以外にも大いにあるので、特筆すべきことではないのかもしれないが。
舞台が現代日本であり、ファンタジーでもなんでもないという状況では絶望感もひとしおじゃあありませんか?
なお吾輩が足を取られた沼もといゲームはDMMさんの「天頂 -TEPPEN-」です。
キルドヤでコラボイベントしていたから登録してしまったら予想以上に沼だった。
あれよあれよという間に浮上できないところまで来てしまいました。
合掌。
※1 マフィア
吾輩の世代の腐女子は「家庭教師ヒットマンREBORN!」が必修科目とされていたため、マフィアというと漠然とかっこいいイメージがある。
※2 コメディ任侠
当時飯ものにハマっていたので「侠飯」とか、漫画なら「紺田照の合法レシピ」とか。
もうちょっと任侠任侠した作品だと、コメディではないかもしれないが「任侠書房」から始まる阿岐本組シリーズが好き。
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