56冊目 気づいたら801
どうも、吾輩です。
一般向けで設定を固めたはずなのに、書きあがると801小説になっています。
39冊目 これはBLなりや? で申し上げた通り、一般向け小説を書くぞ! と決めたら過剰なぐらい気を使ってしまうのだが、特に気を使う必要のない小説(なんとなく書いたとかそういうの)は気づくとそういう流れになってしまう場合がままある。
初期設定ではCPになりえなさそうなキャラばかり集まっていたとしても、いつのまにか「801係」が生えてくるのである。
生えてくる、とは適切でないかもしれないが、とにかく自然発生してしまうのだ。
自分で設定の制御もできないのかと疑問を持つ方もいるだろう。普通はできるのかもしれない。
だが吾輩は、できない。
カクヨムに発表できるレベルのものになると、拙作「或る曲芸師の死」はちょっとアレっぽいが、実は曲芸師のキャラクターを作った際に観客などいなかったのである。
もとはそれこそラノベ的な熱いあらすじと設定があって、曲芸師は曲芸師ですらなかった。
しかしいつの間にやら「曲芸師という過去」と「サーカス狂いの”兄”」という設定が生えてきて、おそらく書かないであろう本編の前日譚として「或る……」を書いたら見事にゴールインしてしまった。
なおSNSで公開予定はないが、同人誌に収録した作品では元曲芸師が若いツバメを捕まえていたりする。完全に手遅れです。
信じていただけないかもしれないが、本当に「いつの間にか」そうなっていたのである。事例はこれだけではない。いつどういうきっかけで作ったのかわからない801係が複数名いる。作品があるなら「大体この時期に発生したのか」とわかるが、ない場合探りようがない。もともと創作BLについてはある時期まで「創作友達とお互いの妄想を語り合う」ということしかしていなかったため、そのログが残っていない今、もう何のヒントもない。
いったいお前たちは何処からやってきたんだ……。
余談。
曲芸師のように「そんなつもりはなかったんだけど男とっくっついてしまった」キャラとは反対に「男とくっつける前提で作ったし実際くっつけたけど、気付いたら一般向けでも動かせるスペックになってた」という場合もある。
一番落差の激しい奴だと、二次BLのモブおじさんBから一次創作の看板キャラにまで昇格した男がいる、と言っておこう。
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