6冊目 こいつらはデキている!
どうも、吾輩です。
腐女子ライフをより楽しむのに必要な能力は、ずばり「深読み」だと思っております。
原作が商業BLであったり一次創作でする分には別ですが、たいていの二次創作作品ではCPが「捏造」されているわけである。いやいやそいつらゲイじゃないから。たぶん。
腐女子が特定のCPで二次創作作品を作る場合、そのCPに至る明確な理由が本人の中にあるか、ただ流行に流されるままのどちらかであろう。後者のほうが同人誌は売れるかもしれないが、前者のほうが楽しいぞ。きっと。
で、だ。
なぜその2人でCPするのだろう。
これが「深読み」である。
例えば主人公とその幼馴染だった場合「幼馴染、→気心知れた仲→つまりとっても親しい→恋愛感情が生まれても不思議ではないのでは?」という「深読み」であり、主人公とライバルキャラだった場合「時に敵対しつつも切磋琢磨する間柄→友情が生まれる可能性があるのでは?(作中ですでに生まれている場合もある)→そこから恋愛感情へ発展しても不思議ではないのでは?」という「深読み」である。腐女子は関係性に萌える生き物なので「先生と生徒」「オフィスの同僚」「刑事とヤクザ」「石油王に見初められたサラリーマン(※)」などなど、ありとあらゆる関係性からCPを生み出すことができるのだ。
腐女子はその深読みを無意識に行っており、自分の中の「好きな関係性」のキャラ2人が現れ、ふさわしいエピソードがあった時「デキてる……」という発想に至るのだ。と思う。
その深読みの方向性が大衆と違うと、マイナーCPの沼に足を取られるのである。
マイナーもピンからキリまでだけどな!
※石油王に見初められたサラリーマン
商業作品で実在する。
今はわからないが、当時「アラブもの」が劇的に流行っていたのである。
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