第5話 発端
放課後になり、慌ただしかった学校が静かになり始めた。
先生に呼び出されて、長々と進路の話を聞かされた。
まだ私は進路が決まっていなかったからだ。
正直ウザッ。
と思いつつも静かに聞いていた。
やっと長い話が終わり、涼爾は先に帰ったのでさっさと帰ろうとして教室で支度をしていると、
バンッ
自分の机を叩く音で顔を上げた。すると、叶が立っていた。
『ちょっと付き合ってくれる』
嫌な予感。
でも、無理矢理引っ張られてある場所に連れて行かれた。
何にもない廃工場だ。
『いい加減してくれない、なんなのよ。』
私は怒りを込めて言った。
『そっちこそいい加減に織部君と別れてくれない。あんたなんか彼に似合わないから。』
私は、あまりの程度の低さにキレる寸前だった。そして、私は更に口調に怒りを込めて笑った。
『じゃあ、あんたならお似合いな訳』
バシッ
頬に痛みが走る。
『あんたマジムカつくみんな』
叶が誰かに向かって話かけた。すると、数人の柄の悪い男たちが出てきた。
『あんたが別れないなら、別れたくなるようにしてあげる。犯っちゃって。』
嘘でしょ?!本気で言ってる。逃げなきゃ・・・
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