9 デート

「りりの、前から人型が二体と後ろから四ツ足が一体! 四ツ足は私がやる!」

「オッケー、任せた!」


 私の主な武器である狐と首無しは既にそれぞれ交戦中のため、新たに武器を生成した。それは生まれるや否や、大きな羽音を立てながら目標に向けて一直線に飛んで行く。見た目は初陣の日に交戦した蜂に似ているが、大きさは一回りほど小さく、ハエのような外見をしている。大きな二つの複眼と丸い腹部はまさに蝿のそれだが、長い脚と鋭い口吻こうふんは蚊に近い。複眼の一つひとつが人間の眼球に酷似しているが、さほど奇抜なデザインでもないだろう。

 蝿はあっという間に四ツ足に追いつくと、その無防備な背に乗って口吻を突き刺す。四ツ足は抵抗することもできずに魔力と体液を吸い取られ、数秒もしないうちに走りながらボロボロと崩れて地面に散らばった。

 初陣の日の後に作り出せるようになったこの蝿は、人型と相性が悪いため普段使いはできないが、ここぞという時、特に四ツ足に対しては狐以上の働きをするので頼りにしている。


 そう、あの死力を尽くして戦った初陣の日から既に三ヶ月近くが過ぎていた。

 あの日、まるでゲームでレベルアップしたかのように私の魔力量は急上昇し、その後も害獣を倒すたびに魔力が高まっていった。

 私はあっという間にりりのとカラオくんを追い抜いて成績トップに上り詰めてしまい、今では成績上位者だけに許されるペアでの害獣駆除を任されている。

 当初は古参のカラオくんを追い越してしまうことでいらぬ反感を買うのではないかと心配していたが、眷属の皆はあまり成績に関心がないらしく、拍子抜けするほど何も起こらなかった。当の本人であるカラオくんや、その次に優秀なりりのは、初陣の日の死闘を共に生き残った仲間意識のためか、私の成長を自分のことのように喜んでくれた。

 私は……未だに少しバツの悪いような感覚を拭い切れてはいない。なにせ、他の眷属たちは自分の身一つで武器を振るって戦っているのに、私は安全な場所から獣たちを操作するだけで敵を倒せるのだ。一人だけズルをしているような、なんとも後ろめたい気持ちになる。

 そんな話を空手の魔法使い様にすると、


「それはショウコちゃんの自由な発想が生み出した力っす。誇るべきものっすよ」


 と、励ましてくれた。

 確かに、健全な競技と違って、これは人類の存亡を賭けた戦いの一つなのだ。他の仲間に気を遣って力を出し惜しむなど、それこそ最悪だろう。そう割り切って、私はひとまずこの問題について考えるのをやめることにしたのだった。


「りりの、明日は暇?」

「明日? 特に予定はないけど……っていうか日曜はいつもヒマだけど」

「じゃあちょっと買い物に付き合ってくれない?」

「ん、いいよ」


 戦闘中の雑談にもずいぶん慣れた。

 ここしばらくの間はずっとりりのとペアで駆除を行っていたため、お互い話しかけても大丈夫なタイミングが読めるようになってきたようだ。

 ……あの日の、盛大なドッキリのネタばらしみたいなひどい告白の翌日からも、りりのは以前と変わらない調子で私に接してくれていた。

 いや、変わらないというのは少し間違いかも知れない。

 私が本当の女の子になれたことを知ったためか、りりのはそれまでのような過度な気遣いをすっかりやめてしまったのだ。

 心の隅でお互い遠慮しているような、そんなどこか作り物めいた空気が消えてなくなったことを、私はとても喜ばしく思った。

 私たちは、以前よりもずっと友達らしくなれたはずだ。

 ただ一つ気がかりがあるとすれば、急に仲良くなった私とりりのを見て、元一が妙な勘違いをしないだろうかということだったが……今のところ彼はいつも通りだった。あまりにもいつも通り過ぎて、逆に私たちが少しヘコんでしまうくらいだった。



 翌日、私たちはいつもの中央百貨店で待ち合わせをした。

 常連と言ってもいいくらい通い慣れた場所だけど、休日に二人だけでというのは初めてだったので、少し新鮮な感じがした。


「どうせなら片角かたずみくんも誘えばよかったのに……」

「いやいや、今日は女物の服を買いに着たんだからさ……元一が来ても退屈過ぎて寝ちゃうよ、多分」

「なら何でアンタは男の格好してんのよ」

「さすがに魔法少女の姿でここまで来るのは目立ち過ぎるでしょ」

「えー、可愛いからいいじゃん」

「僕もそう思うけど……じゃなくて、だから街中でも目立たないような服が欲しいんだよ」

「それでアタシが呼ばれたわけね」

「うん、アドバイスして欲しい」

「いいけど……アタシ絶対アンタのこと着せ替え人形にして遊ぶよ?」

「いいよ。楽しそうじゃん」

「……なんか俄然やる気出てきたわ」


 百貨店は三階と四階が婦人服売り場になっていた。

 私たちは比較的若い子向けの服が多い三階に行き、その中でも中高生に人気のあるブランドが固まっている一角に陣取った。

 日曜だが思っていたよりもお客さんの数は少ない。混んでいる時はすぐに埋まってしまうエスカレーター脇のベンチも、今は母親を待っていると思しき小学生の女の子が一人で座っているくらいだった。

 私はまず試着室の中に入ってから魔法少女に変身して待機し、りりのが服を選んで持ってくるという戦法を取ることにした。これなら無闇に目立つ魔法少女の姿を衆目しゅうもくに晒すことなく、心ゆくまで試着することができる。


「なんか……可愛いんだけどさ……どれもイマイチ似合わないよね」


 売り場と試着室を二、三往復したあたりで、早くもりりのの表情が険しくなってきていた。


「似合わないかな? けっこう可愛い服だと思うけど」

「服は可愛いんだけどさー、力負けしてるっていうか……ショウコちゃん本人が強すぎるんだよなー。特にその白ピンクの髪! それに合う服なんて最初に着てたヒラヒラのやつくらいじゃない?」

「甘ロリね……そりゃまあこの姿に一番似合う服をイメージして作ったんだから当然だけど……」


 どうでもいいことだが、魔法少女の衣装は普通に脱ぐことができない。

 最初から身につけた状態でデザインされているため、着たり脱いだりすることを考えた作りになっていないのだ。

 しかし、武器を消す時と同じように念じれば、服のパーツを一時的に消すことはできる。変身を解除してもう一度変身し直すと自動的に元に戻ってしまうが……。

 なので今日は変身してから服のパーツを消し、いわゆるショーツとキャミソールだけのような姿になっておいて、その上から市販の服を試着している。


「ちょっとこの帽子被ってくれる?」

「髪ツインテールなんだけど……あ、勝手に解けた。ていうかニットキャップって……よいしょ、もう八月になるんだけど?」

「ひゅー、かーわいいー」

「あ、これ完全に遊びモードに入ったな」


 りりのが使い物にならなくなってしまったので、仕方なく私は下着姿のまま売り場をうろついて服を物色することにした。

 下着姿と言ってもさすがにパンツ一丁はまずいので、スカートだけは戻しておく。

 しかし、実際に歩き回ってみると棚やマネキンなどがいい感じに視界を遮ってくれるおかげで、懸念していたほど注目されるようなことはなかった。


「ねえねえりりの、これ可愛くない?」

「なにそれ……ストール?」

「ローブだよ。フードまでついてる。しかも……猫耳!」

「子供用じゃん」

「いいでしょ、ほら、こうやって深めに被れば髪も顔も隠れるし、魔法少女の衣装の上から着れるよ」

「はー、まったくこの子は何着ても可愛いんだから……」

「でしょ? りりのもお揃いで買おうよ」

「やだ。もう八月になるのにそんなん着てたら余計目立つよ」

「こ、こいつ……自分でニットキャップを試着させておいて……」

「ていうかそれ部屋用でしょ、たぶん。ちょっと肌寒い時とかに羽織るやつ」

「うーん……でも気に入っちゃったし……やっぱ買う」

「まあアンタの買い物だからいいけど……」


 そんなこんなで悪戦苦闘しながらも、ワンピースやブラウス、スカートなどに加えて、靴や靴下、下着まで買ったものだから、ものすごい量の荷物になってしまった。もちろんあの猫耳ローブも忘れてはいない。

 こうした百貨店の服は作りが丁寧で質がいい代わりに結構お高いのだが、高校生のバイトなんて目じゃないほど稼いでいる私たちにとっては安いものだった。


 お金と言えば……。

 当初は稼いだお金は全ておじいさんに渡そうと思っていたのだが、おじいさんは気持ちだけで十分だと言って、頑として受け取ろうとはしなかった。

 しかし私も黙って養われているだけというのはムズムズして気持ちが落ち着かないし、この世界に迷い込んだところを拾ってもらった恩もある。どうか私のためだと思って受け取って欲しい……などと熱弁すると、それで気が済むなら、とようやく折れてくれた。

 と言っても収入の一割程度を仕送りに当てて、残った分は私の好きにして良いという、かなり大甘な折衷せっちゅう案ではあったのだけれど。


 午前中に買い物を始めたのに、気が付けばお昼ご飯にも少し遅いくらいの時間になっていた。

 とは言え今日は日曜日。九階のフードコートは家族連れで混雑して席を探すのも一苦労といった具合だったので、私たちは思い切って十階のレストランフロアに行くことにした。

 十階はちょっと高級なお店が並ぶフロアで、ランチと言えども侮れない値段が付いている。それでもお客さんが通路まで並んでいるようなお店もあるのだから大したものだった。


「ここ初めて来たからどこがいいか分かんないんだけど……」

「アタシだって来たことないわよこんな所」

「とりあえずいてるところでいっか」

「待って、空いてるってことは高いんじゃないの?」

「お金あるし……値段は気にしなくていいのでは……?」

「服にかけるお金と食事にかけるお金は違うの」

「ふーん……あ、お寿司屋さんがあるよ。魚いないのに何握るんだろ」

「たっかい川魚の焼いたやつでしょ。あと寿司といえば牛ね」

「牛やっすいじゃん」

「確か、こういう所の牛は光合成しない昔ながらのやつだって聞いたことがある。めちゃくちゃ高いんだって」

「ランチ、一万円って書いてある」

「ないわ」

「じゃあこっちの本格タイカレーにしよう」

「いいけど……タイカレーって何?」

「タイのカレーでしょ? 僕も食べたことないけど」

「タイって何……」


 お店に入ると、待つことなくすぐに窓際の席に案内された。

 店内は落ち着いた木目調の内装で、なんだか独特な香りが漂っていた。

 窓からは街が一望できて、それだけで少し得をしたような気分になる。


「あれ、そういえばアンタ買ったものどこやったの?」


 ようやく腰を落ち着けることができて、りりのはそこで初めて私が荷物を一つも持っていないことに気が付いたらしい。


「なんか変身を解いたら消えちゃった」

「えっなにそれヤバくない?」

「多分だけど、固有領域にあるんじゃないかなあ。ほら、変身する時って着てる服だけじゃなくて、ペンとか鞄とかも一緒に消えるでしょ? だから逆に変身を解除する時に手に持っていた物は、そのまま固有領域に入るんじゃないかなって」

「なるほど……いや、ちゃんと確かめなよ。次元の彼方に消えてたらどうすんの」

「いやーそんなタイミングなかったし……誰も見てない一瞬を見計らって変身を解除するので精一杯だったし……」

「いいからトイレで確かめてきなって」


 お店のトイレに入って変身してみると、予想通り、両手に大量の紙袋を持った魔法少女が顕現した。念のため袋の中身も確認したけれど、特に問題はなさそうだった。

 変身を解いてトコトコと席まで戻る。


「いやー、やっぱり(紙袋が)すっごい出たよ」

「ぶっ」

「りりの、汚い」

「アンタのせいでしょ!」


 ちょうど水を飲んでいる最中だったりりのは、顔面から水をしたたらせながらむせていた。


 その後、二人でグリーンカレーのランチセットを注文した。

 初めて食べるその料理は、かなりインパクトが強かった。鶏肉をすさまじく爽やかなハーブで煮込んだ辛いスープとでも言えばいいのだろうか。ゴロゴロと大きな鶏肉と歯ごたえの良いタケノコの細切り、謎の葉っぱ、謎の豆っぽい何かなどが入っていた。かなり辛いのだが口が痛くなるような辛さではなく、少しすればすぐに辛さが消えて、後味はミルクに似た甘みすら感じる。喉元を通り過ぎればすぐに次を食べたくなるような後を引く味だった。つまり、かなり美味しかった。

 最初はその強烈なハーブの香りに拒絶反応を示していたりりのも、二、三口食べるとすぐに慣れてしまい、お店を出る頃には二人して「また来よう」と言うほどだった。


 食事の後、そのまま解散するには少し早い時間だったので、屋上に行くことにした。

 いつも学校帰りに来ているお馴染みの場所でも、こうして休日に私服姿で訪れてみると、また違った景色が見える。

 親子連れ、友人、初々しいカップル、それぞれが思い思いの休日を過ごしていた。

 そんな中にふと、見知った顔を見つけた。


「あれ……元一と……空手様?」


 栗色の髪に色素の薄い肌、そして私と同じくらい背が高い男の子――元一は、この暑いのに何故か青いスーツにグレーのネクタイを締めていた。

 そしてその隣には、お馴染みの空手着にハーフパンツ姿の、空手の魔法使い様が立っている。

 それは全く予想外の組み合わせだった。

 まさか元一も眷属に……などと考えていると、空手様がこちらに気付いて手を振ってきた。それを見て元一も私たちの姿を見つけたようだった。

 ほんの一瞬、元一の表情が驚きの色に染まったのを私は見逃さなかった。彼がこんなにも表情を変えるのはとても珍しいことだ。


「どうもどうも、お二人とも偶然っすね」

「どうも……っていうか……えーと」


 私が空手様と元一の顔を交互に見ていると、元一もゆっくりとこちらに近付いてきた。


「あれ……この子供、ショウたちの知り合い? 何か話しかけてきたから迷子かと思ってたんだけど……」

「えっ空手様、迷子なんですか」

「違うっすよ」

「ていうか元一、知らないの? この人、空手の魔法使い様だよ」

「それは……ええ……そうなのか……」



 思わず「知らないの?」などと言ってしまったが、私も直接会うまで魔法使い様がどんな容姿をしているのか知らなかったのだから、偉そうに言えた義理ではない。

 実際、中学生にしか見えないこの女の子が戸越を管理している魔法使い様であることを知っている人は少ないらしく、それなりに混雑している屋上でも彼女に気付いている人は他にいないようだった。


「元一は今日、どうしたの? 法事か何か?」

「いや、親父と一緒に追悼式の準備っつーか……挨拶回りみたいなやつ。早く終わったから一時間だけ時間貰ったんだけどやることなくて……」

「おや奇遇っすね。自分も今日は追悼式の下見に来てたんすよ」


 二人が言う追悼式というのは、八月十二日にそれぞれの街で行われる、第二次世界大戦による戦没者と一九六二年の厄災で亡くなった人たちのための追悼式のことだ。

 終戦記念日は私がいた世界では確か八月十五日だったはずだが、この世界では三日早い。

 厄災の日も偶然八月十二日だったのかと言えば、どうやらそうではないらしく、不思議なことに魔法使い様たちですら正確な日付が分からないのだという。なので、とりあえず終戦記念日と同じ日にまとめて追悼式を行うことになったらしい。


「下見ですか?」

「ほら、この百貨店の下の駅前広場、あそこでやるんすよ」

「へー」

「今年は百周年っすからね。自分たちも念入りに準備しないと」


 ふと空手様は何か言いたげな顔を私とりりのに向けたが、それ以上は続けずに言葉を区切った。

 恐らく眷属ではない元一が一緒にいると話せないような話題なのだろう。


「そうだ、皆さんはもうお昼ご飯は済んだっすか?」

「はい」

「ついさっき」

「俺も適当に済ませた……ました」

「元一さん、でしたっけ。無理にかしこまらなくっていいっすよ」

「はあ、どうも」

「それじゃあ、もし良かったらちょっと歩かないっすか? お散歩日和っすよ」


 空手様の提案に、私とりりのは顔を見合わせた。

 確かに良い日和ではある。帰るには少し早いと思っていたところだ。だが……


「……俺、この後も用事が入ってるんで、悪いっすけど」


 元一はそう言うと、ちらりと左手の腕時計に目を落とした。

 どっしりとした重量感のある時計だ。彼が今まで学校にそんな腕時計を着けて来たことは、私が覚えている限りでは一度もない。

 普段のぼんやりとした姿とのギャップに、そしてその何気ない慣れた仕草に、ドキリとするよりも先に得体の知れない不安感を覚えてしまう。


「ありゃ、それは残念っすね」

「じゃあ俺、そろそろ……」

「待って」


 歩き出そうとする元一の背中に、私は思わず呼びかける。

 そして、こちらを振り返った彼の前に、ずいっとりりのを押し出した。


「りりのがさあ、まだ元一の家に行ったことがないから、どんな家か見てみたいって」

「ちょ、ちょちょっとまっ」

「……別にいいけど」

「やったねりりの! あ、僕は空手様に聞きたいことがあるから今日はここで解散だね」

「えええ」


 顔を真っ赤にするりりのを無理やり元一に押し付けてから、私は空手様の手を引いてその場を離れた。

 ギクシャクと変な距離を取りながらも、二人は一緒に建物の中に消えていく。

 ほんの少し胸がうずいたけれど、りりのなら何とかしてくれるような、漠然とした安心感があった。


「……よかったんすか?」

「僕ばっかり二人を独り占めしてたら不公平なので」

「変な日本語っすねえ」


 私と空手様は顔を見合わせて、まるで友達同士のように笑った。

 ……笑いながら、ふと、私はまだ彼女の小さな手を握ったままだったことに気が付いた。

 こうしていると、まるで兄妹のようだ。


「すみません。手、勝手に」

「……残念、もう少し……」

「えっ?」

「もう少しお話してみたかったっすねえ、元一さんと」

「ああ……彼は無口なんで」

「そうみたいっすね」


 いつものように笑う空手様の笑顔が、何故だかこの時だけは、年相応の女の子のように見えた。

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