第2話 お宝争奪ゲーム
海斗と永時は宝探しに向けて二人で話し合う事に
海斗はベッドに横たわりGESPを見ながら情報をあさっている
「永時、宝を探すったってどこにあるのか分からないんじゃ探せなくない?」
「俺もそれは思ったんだが、俺らが思ってるような宝箱じゃないと思うんだよな...」
永時は横になりながら体を伸ばす
「どんな形だと思う?」
「そうさなー...浮いてんじゃね? 球体みたいなのが(笑)」
永時は冗談半分に笑いながら海斗に答える
「なるほど...たしかにあり得そうだな~」
「まぁ事前情報がそんなにないからな 今日は早めに寝て明日に備えようぜ」
永時はそう言って その場で寝始める
「そう...だね...(所持ESP2...一度に2つ増えたのかな...」
そして翌日になり 永時は朝ごはんの支度をし
海斗は時間に備え、2人分の準備をしていた
するとGESPに通知が来た
【9:30になりました お宝争奪ゲームを開始いたします】
「争奪?」
「やっぱりただの探しゲームじゃなさそうだな、気を引き締めていこう」
2人は朝ごはんを済ませ 支度を終え、家を後にするのだった
どごぉぉぉぉぉぉん!!!
遠くの方で爆発音のようなものが聞こえてきた
永時は自身のバイクを取り出し 海斗を乗せ爆音の方へと進める
「今の音は!?!?」
「わからん!だがただ事じゃなさそうだ!!」
永時はバイクの速度を上げ急ぐ
そして爆発音がした場所を見渡せる高台に到着した2人はバイクを降り
すぐにその周辺を見渡す、そこにはまるで今さっきまで紛争、いや戦争ともいえる戦いがあったのかと思わせる程荒れていた
「永時!あれを見ろ!銀色の宝箱だ!」
海斗が指を指した先には球体の形をした銀色の物体が宙に浮いていた
「おいおい、まじで浮いてるじゃねーか...! っつかそれより!あの近くにいる子供はなんだ!?参加者か?!」
銀色の球体の前には12~14歳と思わせる小柄な少年が立っていた
髪の色は銀色 目の色も銀色 服は布を羽織っているだけのような感じだった
「だが今の爆破のあの中でアイツだけが助かったってことか!?」
「わかんないけど...後ろの球体の色とあの子の色が酷似しすぎていて...なにもないとは思えないんだよな...」
「あぁそれには俺も賛成だ、実はさっきの爆発はアイツが引き起こした...そんな事だったら近づいた時点でゲームオーバー!ここは様子見だ」
永時は近くにあった木を凝縮の力で手のひらサイズにまとめ、それを銀色の少年へと投げる
投げられた木は放物線を描き銀色の少年へと飛んでいく
その時、銀色の少年は自身へと飛んでくる木を見つめた そして
手を前に出したと思えば次の瞬間 投げた木は瞬時に粉々になった
「今のは...消滅させたのか...?」
「消滅というより塵になって消えていったようにも見えたけど」
「あの銀の球体を守ってる守護者ってとこか...?」
「そうかも」
「そういや海斗、お前のESPはなんだったんだ?」
永時は海斗に自身のESPが何かを問いかける
海斗は2つある事を思い出し 少し慌て、言おうか迷ったが 吸収という能力だけを教える
「吸収っていうESPだったんだ...使い方もある程度はわかったけど」
「何ができる?」
「物体を自身の空間へと出し入れできるみたいだ」
「そりゃかなり使えそうだ、上手い事いけばあの銀色のアイツを相手にせずに球体だけど奪取できそうだ」
「もしかして、お宝争奪っていうのは...プレイヤー同士ではなく..運営側の用意した宿敵とって事?」
「そうだと思うが、全員がそう思ってるとは限らないぜ、海斗がもし吸収で球体をGETしたら、それを狙ってくる運営ではないプレイヤー側がいるかもしれないからな」
「た...たしかに.....」
「まぁとりあえずアイツの対策を考えよう!」
そういって永時は自身の能力と海斗の能力を取り入れた作戦を考え始める
その時 銀色の少年は海斗の方を見つめ
「アナタハ...ナゼ...ソチラ.ニ...」
回帰ゲーム @ArcNova
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