第257話 やっぱり今日も宴会だ

 僕らが夕食を食べ始めてすぐ理奈先輩、沙知先輩、美雨先輩、典明が帰って来た。

 沖縄県立博物館と美術館を見てきたそうである。

 ついでにその付近で買い物をしてきたらしい。


「ブランドの免税品店とかショッピングセンターもあったんだけれどね。ブランドものは高いですわやっぱり」

「食料品は悪くなかったですけれど」

 と言いつつ出てきたのはコンビーフハッシュ袋入りが20袋。

 卵10個入り2パック。

 ケチャップ。


「大変申し訳ないのですが、オムレツにしたら美味しそうだななんて」

 はいはい。

 確かに僕もそう思ってしまいましたし、いいですよ。

 そんな訳でコンビーフハッシュのオムレツ、個人用に小さいのを作成。


 全員分で9個作った時、次の帰着者が。

 詩織先輩とルイス先輩だ。

 ルイス先輩は挨拶だけするとよろよろ出て行く。

 向こうの部屋の1人ベッドで寝るつもりらしい。


「詩織、ルイスどうしたんだ。疲れているようだったけれど」

「単に食べ歩きしただけなのですよ。これはお土産なのです」

 テイクアウトのタコライスが5パック出てくる。


「ただ食べ歩きくらいだとルイスはああならないと思うけれどな」

「単に沖縄にしか無いチェーン店を食べ歩いただけなのですよ。

  ○ A&W行ってハンバーガーを食べて

  ○ クライマックスコーヒーでパンケーキを食べて、

  ○ Jefでハンバーガーを食べて、

  ○ ブルーシールでアイスクレープ食べて、

  ○ ステーキハウス88でステーキのセットを食べて、

そうしたらルイスが限界だというのです。

 仕方ないのでタコライスをテイクアウトして帰って来たのです」


 うん、普通の人は限界超えているよな。

 ルイス先輩はよく頑張ったと言ってもいい。


「そんな訳で私も御飯いただくのですよ」

 詩織先輩はそう宣言して僕の分だったオムレツの皿をキープした。

「あと私のそばもお願いなのです。御飯はとりあえずタコライスで食べるのです」

 ゴーヤチャンプル、てびち煮込み、ソーキ煮込みが一気に減る。

 おいおい。

 食べてきたのはどこ行った!


 それにしても僕、完全に料理人になってしまっている。

 でもまあいいか。

 実はそれなりに楽しいし。

 そんな訳でそばを湯がいて1人分作って。 

 そのかわり僕もタコライスを半分程いただこう。


 そんな訳でもうダイニングテーブルが一杯だ。

 なのでソファー側のテーブルに自分のを一通り置いて食べはじめたら。

 北米組と大先輩&エイダ・青葉組が全員一緒に到着だ。

「バスターミナルで一緒になったわ」

「あの夏とあそびにいくヨと恋物語とあずまんが大王と廻ったれす」

 何かよくわからない説明を聞いた気がしたが気にしないでおこう。


 帰って来た6人は当然のように自分の皿を取ってくる。

 そして色々取ってこんどは空いている和室のちゃぶ台で食べ始める。

「取り敢えず人数分のオムレツと沖縄そばも作っておきましょうか」

「ありがとう」

 いらないの意見は無いので人数分だな。


 そんな訳で沖縄料理の第一弾が終わると。

 今度は甘いものと買ったものが中心の第2弾が始まる訳だ。

 サーターアンダギーとかブルーシールアイスとかスナックパインとか。

 でもこのスナックパインというのは面白いな。

 指でつまんで食べられるなんてさ。


 そんな訳で今日もなんやかんや夜は遅くなっていく……

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