番外編その五十五 「トルエンオーレ展」

秘書さん

「目本国辺境の豊知とよち県で開催中の『トルエンオーレ展』の中の『自由の不表現展』がいろいろと物議をかもし出していますね。県知事の大村氏と県庁所在都市である名古屋市の市長であり『減塩味噌党』党首の河村氏との間に軋轢あつれきが生じているとか? 両者ともト○エンを吸い過ぎちゃったのでしょうか?」


小池さん

「まったく、消費税もそうだけどさ、作者の地元なのに、何できわになって取り上げるのかしらね?」


秘書さん

「そんなのんきに構えていていいんですか? 作品と称しながら我が目本の神話上の大英雄である『ポコペン大魔王』様の写真を故意に燃やしているんですよ。これは許し難き蛮行ばんこうです! さらにマスコミはこの蛮行を一切報道しないとか! 『マスコミは国賊』と”レッテル貼り”してもおかしくありません!」


小池

「落ち着きなさいよ。マスコミはマスコミで、ない知恵絞って自身の保身に走っているんだからさ」


秘書さん

「……まぁ、一応聞いてみましょうか」


小池さん

「マスコミなんて『排○が左巻き』の先頭を行くやからで、今回の所行も本当は諸手を挙げて、7段ブチ抜きで報道したいのよね。でも今回の所行を行った連中は左巻きを通り越して『○便が左巻きに飛び散っちゃった』、頭じゃなく肛○がかわいそうな連中なのよ。だからマスコミ連中もそんな奴らと同類に見られたくないから報道しないのよね」


秘書さん

「お食事中の読者様につつしんでお詫び申し上げます。てか、某さらしの企画で、あれだけ排泄物ネタを叩かれたのに、まだヤリ足りないんですか!?」


小池さん

「さらにマスコミなんて、普段ソース(source:情報源)なしに好き勝手報道しているけど、自身の報道がソース元になる度胸はないのよね。万一、この所行を報道してご覧なさい! 『弊社の新聞は500万部発行です』の言葉にだまされる広告主から、押し紙を押しつけられている新聞配達店にまで、世界中から苦情や問い合わせが殺到するわよ! そんなのにいちいち相手をすることなんてやってられないから報道しないのよね」


秘書さん

「なるほど。むしろ『報道の不自由展』に名前を変えた方がいいかもしれませんね。もう誰かがSNSでつぶやいているかもしれませんが……」


小池さん

「もういっそ『ドウニデモナーレ展』に名前を変えたら? 芸術なんて、1%のひらめきと99%の偶然の産物なんだからさ。筆の一塗り、ノミの一削り、釉薬ゆうやくの一滴まで計算して表現している芸術家がいたら、むしろ数学者になった方がいいわよ」

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