番外編その四十三 「知事選」

秘書さん

「先日急逝した翁和県知事の選挙に、○国が介入してくるとの噂が飛び交っていますが?」


小池さん

「別にいいんじゃない? 目本からすれば何を今更って事だし、『坦々メンマ党』の凋落ちょうらくぶりや空気と化した今の現状にかんがみれば、どうってことないわよ」


秘書さん

「しかし、国政選挙ならまだしも今回は地方の知事選ですし、『遠くの首都より近くの他国』を考えれば、その影響は無視できないかと……」


小池さん

「冷戦時代だって、マメリカとス連が互いの大統領選挙や書記長選びに水面下で暗躍していたんだし、共産主義国家が『資本主義国家の選挙活動を推進』するなんて、もはやブラックジョークにもならない常識よ。例えるなら、油が自ら水と混ざり合いたい現象ね。それに、私はむしろこれを好機ととらえているわよ」


秘書さん

「……と、おっしゃいますと?」


小池さん

「工業製品から民主共和制まで、我が目本は魔改造しなければ気が済まない国民性よ。これまでやんわりと翁和マスコミを洗脳してきた共産主義だって、戦後数十年たてば翁和マスコミの頭の中で都合のいいように魔改造されているわよ」


小池さん

「これまで『元祖』を教本として自分たちで魔改造した共産主義こそ『真打ち』としてきた翁和マスコミの玄関に、『本家』を自称する○国の共産主義が土足で踏み込んでご覧なさい! 奴らの頭の中で共産主義がゲシュタルト崩壊するのが目に見えるようだわ! アーハッハッハッハ!」


秘書さん

「なるほど、おっしゃることの真偽はともかく、他人が慌てふためくことが総理の最大の喜びだというのを失念していました」


秘書さん

「ちなみに、そんなに翁和県知事選のことにお詳しいのは、まさかとは思いますが、めんどくさい総裁選挙からの現実逃避じゃないでしょうね?」


小池さん

「あ~ら、なんのことかしら? オホホホホ!」 

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