番外編その四十四 「総裁選挙 V2」

秘書さん

「我が『醤油拉麺党』の総裁選挙は、下馬評通り、総理とイシバ氏との一騎打ちになりそうですね。今更聞いてもしょうがないですが、以前みたいに官邸の裏で首を締め上げたりせず、ちゃんと総裁選に向けて活動してますよね?」


小池さん

「あたしを誰だと思っているのよ! 何が悲しくて、あんな脂ぎった、極厚一重まぶた野郎の体に二回も触らなくちゃいけないのよ!」


小池さん

「それに、ATOKで『いしば』を変換しても『石破』と出てこない雑魚野郎に、容姿端麗、才色兼備なあたしが負けると思っているの?」


秘書さん

「総理の容姿はどうでもいいですが、イシバ氏本人はともかく、お父様や全国の石破姓の方々を敵に回す発言はやめて下さい!」


小池さん

「ジタバタあがいてもどうしようもないわよ。難北朝問題からトランプの暴走! 11カ国イレブンとのTPPやエウロパ共同体との経済連携協定(EPA)の調印! 党員もわかっているわよ。今、私が総理の座を降りたら、おいしいワインやチーズが食べられなくなるってことをね」


秘書さん

「結局は食い気に行き着くんですね。口ではあれほどいやがっていた総理の仕事を淡々とこなす辺り、尊敬を通り越してあがめたてまつってしまいそうです……」


小池さん

「ところで、私のお昼ご飯の経済制裁はいつ解除してくれるのよ! いい加減ノリ弁当は食べ飽きたわよ!」


秘書さん

「いっそのこと、総理のお昼ご飯も党員の選挙で決めるってのはどうですかね?」

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