番外編その四十五 「追加関税」

秘書さん

「○国に対するマメリカの経済制裁が白熱していますね。貿易赤字を埋める為、新たに○国から輸入される品目に追加関税を発動したとか」


小池さん

「九十年前後のメモト・パッシングの再来ね」


秘書さん

「のんきに構えててよろしいんですか? 両国とも経済的に我が目本と密接に関わってますし、いつ何時、火の粉が飛んでくるかわからないんですよ!」


小池さん

「慌てることないわよ。これはマメリカのトランプ大統領と、○国国家主席の尿珍瓶Xí Jìnpíngとがおりなす三文芝居よ。我が目本はそれこそ対岸の火事みたいに静観していればいいわよ!」


秘書さん

「……と、おっしゃる理由は?」


小池さん

「トランプとしては、それこそメモト・パッシングの時みたいに○国をマメリカの敵にして今度の中間選挙、そして自身の支持率を盤石のモノにする為ね。25%の関税なんて、○国から見たら誤差の範囲ね。だって、九十年前後の半導体抗争の時、目本のパソコンであるX68000やFMーTOWNSをマメリカに輸出しようと思ったら100%関税かけられたのよ! 100%!! ちなみにPC-9801は3%だったけどね」


小池さん

「そして○国の中、上流人民にとっては、マメリカからの輸入品はステータスシンボルなのよ。さらに先日、……オレンジやレモンは使い古されたから、そうね、ドリアにしましょう! ……ドリア社のスマホが新発売されたから、多少の関税で値上げしたところで、見栄とメンツに着飾った人民はこぞって買うわよ」


秘書さん

「そして○国にとって利点なのは、マメリカからの輸入品に関税をかければかけるほど、マメリカは関税分を小売価格にプラスする。それが売れれば結果的に人民から関税という名の税を搾取でき、○国、そして国家主席である尿珍瓶のふところうるおうわけですか? 消費税を数%あげるかどうかで騒いでいるどこぞの国よりは理想的な徴収の仕方ですね」


秘書さん

「こんなネトウヨと呼ばれる人も思いもつかない妄想がスラスラ出てくるってことは、ひょっとして今度の総裁選も、何かとんでもない爆弾を持っているんじゃないでしょうね?」


小池さん

「あ~ら、なんのことかしら! オホホホホ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る