番外編その二十一 「労働実態調査 1」

 秘書さん

「総理が国会での答弁を撤回した『労働時間等総合実態調査』について、野党どもの追求が激しいですね。ですが、意外と総理は落ち着いていますよね?」


 小池さん

「そもそもこの時期の調査結果って、今の野党どもが政権をになっていた時期よ。政権時期の企業の実態が異常値だからって、追求すればするほど己の政権時の無能さを大声で! 全マスコミを通じて! 自ら暴露! してくれるからね」


 小池さん

「そもそも野党あいつらにとって、企業も組合も票を実らせる田んぼ程度しか思っていないわよ。組合系野党議員というのは、社畜という”肥料”を次から次へと票田に撒いて”稲穂”という票をごっそり刈り取るやからなのよ」


 秘書さん

「その組合ですら、執行部と呼ばれる幹部連中は社員から一人数千円、最近ではパートタイマーからも毎月”朝貢ちょうこう”される組合費を使って『ドンチャン騒ぎ』という名の視察や『献金のキックバック』という名の議員陳情に明け暮れていますからね。ホントうらやま……けしからんですよ!」


 小池さん

「組合組織、社畜系従業員や野党支持者も中身は一緒よ。トップや名前が代われば、これまで受けた仕打ちを忘れる免罪符という名の脳内麻薬がドバドバ湧き出て、きれいさっぱり洗脳され再び支持してくれるからね。そりゃ野党も党名や代表をころころ変える訳よ」


 秘書さん

「ご高説は大変結構ですが、最近、ブラックジョークと言いながら誰かさんの愚痴が憑依していると感じるのは、私の気のせいでしょうか?」


 4

 小池さん

「というわけで、今日はプレミアムフライデーだから早く帰るね」


 秘書さん

「国家公務員の特別職には、プレミアムフライデーは適用されません!」

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