番外編その十六 「昼食」

 小池さん

「たかだか中学生の出前にマスコミがあ~だこ~だ騒いでいるわね」


 秘書さん

「仕方ありません。競技に対して”ヘボ”程度しか理解出来ない記者が記事を書いていますからね」


 小池さん

「やっててむなしくならないのかしらね。息子の年齢程の少年の昼飯を追っかけている自分にさ」


 秘書さん

「むしろ娘程度の年齢のアイドルの尻を追っかけているより遙かにましだと開き直っているかもしれませんよ。それに『息子よりいい物を食いやがって!』と嫉妬も混じっているのかもしれません」


 小池さん

「だったら息子にもいい物を食わせてやればいいのに。どうせ小遣い渡してハンバーガーでも食えって放任しているんでしょ?」


 秘書さん

「いつの間に私の家の家庭事情を盗み見したんですか!?」


 小池さん

「そういえば、お昼ご飯はこの中学生にならって、和牛ステーキがいいなぁ……」


 秘書さん

「ご自分のお給料でやりくりして下さいね!」


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