第8話 優しい言葉
楽しかったり、悲しかったり、切なかったり…。
りゅうとのことで、いろいろな経験をしたような気がする。
二人のやりとりの中で、りゅうは優しい言葉をくれた。
朝には「おはよう」と言ってくれて、私が家事の合間に話しかけたことに、昼休みに返事をくれたり…。
ある時、りゅうが風邪をひいた。
「私にうつせばいいのに…。」
現実にはできないことだったけど、そんなことを言った私に
「みなこが風邪ひいたら、いろいろと大変だろ」
私の今の生活を思って、言ってくれた言葉だった。
お互いを想って、
「頑張って」 「無理すんなよ」
そんな言葉のやりとりが私の毎日を支えていた。
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