第5話 二人の世界
りゅうとの時間は、楽しく過ごしたい…そんな思いから、いろんなことをした。買い物に行った時は、カートを押してる動画を送ったり…手紙を写真に撮って送ったり…。
りゅうもその日のランチとか、ゴルフ場へ向かう時に見た空の写真を送ってくれた。
ある時は、妄想デート…りゅうのお気に入りの場所に行くと言って、写真を見ながらドライブする設定。誰かが知ったら、笑うかもしれない二人の世界…楽しかった。
次に私たちがしたことは、二人のアカウントを作ったこと。りゅうの写真に、私の詩をつけて投稿した。
初めての作品は、海に浮かぶ船…「航海 まだ見ぬ、夢の先へ…共に。」そんな詩をつけた。時には花だったり、夜景、夕焼け、もみじ…。
「こんな感じでいいかな」
「いいね」
そんなやりとりをしていた毎日…、誰にも知られない、誰にも邪魔されない二人の世界が、そこにはあった。
この時は、楽しくて幸せな二人の世界が、ずっと続くと思っていた…。
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