第七十七話 勇者の最期

「勇者が散った」

「ああ」


「敵があまりに強大すぎたな」

「いくら腕に覚えがあっても単騎じゃなあ」


「草むしりさぼってるのを注意した委員長を殴って、止めに入った先生を殴って、補導に来た警察官まで殴ったからな」

「むしられた草と一緒に退学だよ」


「勇者の最期って、いつもあっけないよな」

「草はまた生えるけど、勇者はそれっきりだもんな……」



【おしまい】

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