第四十話 ふるさと納税

「おや、あなたもですか?」

「はは。こういう労力納付ってのもいいかなあと思ってね」


「コンクリートばかりの都会じゃ、草むしりなんて機会は滅多にありませんものね」

「ええ。その必要があるところで、生活体験と税納付を同時に出来るってのはいいアイデアかと」


「ところで」

「はい?」


「廃校の校庭草むしりはいいんですが、それに何の意味があるんでしょうねえ。ここって、全く使われてる形跡ないし」

「さあ……」



【おしまい】

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