第二十五話 嫌な理由

「はあ……。かったりぃけど、やるかあ」

「かったるくなくても、草むしりはどうしても嫌」


「へえー。草になんかアレルギーあるとか?」

「そうじゃないけど、どうしても嫌なの」


「理由なしで嫌だって言っても、先生は認めないでしょ」

「はっきり、理由あるよ」


「どんな?」

「あたしの名前は草水くさみず草子そうこよ。草ぁむしられたら、水子になっちゃう」



【おしまい】

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