3の次は4だから4話

なんだか最近君は僕の隣にいるけれど

いつか飽きるだろうと思って放っておいた。

けれどももう、二週間もたってしまった。

君の目に、何も見えなくなる前に

そろそろ僕から離れたほうがいいと思う。



「うおっ」

って声がしたから

後ろを見てみると

カーテンに包まれて前が見えなくなった君。

ついでに本も落としたみたい。

君のことだから

「きゃあ」

とか言うのかと思ったのに

顔に似合わずにそんな間抜けな声を出すから。

なんだかおかしくて、つい笑ってしまったよ。

カーテンを君から剥がして本を渡すと

ふふっと笑ってありがとうなんて。

視力が悪くなったのかな。

君のこと、少し綺麗だと思ったんだ。

ずっと何も見えていなかったのは

この瞬間のためだったのかもしれないね。

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