第3話「秋山澪の密かな愉しみ」3
◯ケーキ店。入り口に紬のピンクのベスパが駐まっていて、まるで店の看板のよう。
横に唯がSR400を駐める。
澪「もー、唯飛ばし過ぎ。人乗せてる時は、もっとスピード落とせよ」
唯「法定速度だよ。交差点青になった時はバイクはダッシュしないと追突されるんだよ」
◯店内にはすでに律が来ている。
律「遅かったな。ムギはあと10分で休憩だってさ」
紬「いらっしゃいませ。ご注文の本日のおすすめケーキセットと紅茶です。澪ちゃん唯ちゃんは?」
澪唯「同じので」
紬「かしこまりました。ケーキ持って参りますのでお選び下さい」
◯紬去る。
唯「へー、ちゃんとやってるじゃん」
澪「高校ん時のハンバーガー屋さんとは大違いだね」
律「あれでも澪のメイドデビューよりはマシだったけどな」
澪「ごほん、今日はなんの用事?」
◯紬ケーキ持って来て選ばせる。すぐケーキセット持って来てそのまま座る。
紬「あ、このまま休憩でいいって」
律「今度の試験休み、一泊でどっか行かないか?と言うのが本日の議題です」
澪「でも、学祭の準備もあるだろ?新曲、まだ仕上がってないぞ」
律「だからこその一泊なんだよ。出発イベントでテンション上げようという」
唯「確かに最近なかなか四人で会えないもんね、寮以外で」
紬「お泊まりは大好物、じゃなくて大歓迎」
律「澪、バイクいつ頃買えそう?」
唯「なんなら私のバイクに乗っけるよ」
澪「ごめんこうむる。実はもう買ったんだけど、納車がまだなんだ」
紬「まあまあ!何買ったの?」
唯「珍しく二回。やっぱりスクーター?」
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