第10話 2013年3月5日
野球以外に星丘工業高校を全国的に有名にしているものがある。
4年前-この星工を卒業したばかりの鈴木琢磨(すずきたくま)という生徒が、
父親ともども殺人事件の容疑者になった。
世間では「濃硫酸ドラム缶殺人事件」と呼ばれ、その真相が取りざたされ、
騒がれた。
最初の報道では、このように事件の概要が伝えられている。
「2013年3月5日、岐阜県××市の革製品の加工会社に勤める、鈴木一朗(すずきいちろう)(当時35歳)が、自宅で同僚、上野聡(うえのさとし)(32歳)を殺害。
殺害後、鈴木は1階のガレージで自分で配合した濃硫酸をドラム缶に入れ、上野の遺体を沈め、跡形もなく溶かした」
しばらくして、琢磨の容疑は晴れたが
父親の鈴木一朗(すずき いちろう)は今も殺人事件の容疑者として、東京拘置所にいる。
事件から4年。
今もまだ、鈴木一朗の有罪無罪を争う裁判が続いている。
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