11話ありがたい言葉
5月の下旬のある日のことでした。私は私生活のことでメンタルの調子が悪く体に来てぐったりしていることが度々ありました。時折休憩室で横になっていることもありました。そこで先輩社員の女性の高梨さんからこういうことを言われました。
「これから先長く働き続けて欲しいから今のうちに体を治してね」
前の会社は体調悪くても仕事来いと強要したり、「日頃の体調管理が怠った方が悪い」ときつい言葉を投げかけていました。さらに休むなら代わりを探せとも言われたこともあります。この職場はそのようなことは一切言わず体調悪い時は無理をしなくてもいいと言っていました。特にこの時期に私生活で精神的に来ることがあり尚更体調を崩していたため、同じ部署の人達は私の体の調子を心配していました。
私は、前の会社を離職してからうつ病が酷くなった影響で病弱体質になり訓練所の職員がそのことを伝えていたため会社の人全員が黙認していました。
「無理して仕事に来る必要ないんだよ。仕事中倒れられてからじゃあ遅いし」
数人から同じことを言われました。私はこのようなことを言われてありがたく感じました。時にはぐったりしている様子を見ていると上司からも声掛けられます。
「具合悪そうだね。大丈夫?」
大丈夫でなくても大丈夫と返します。
「瑠姫ちゃんさあまり無理しない方がいいかも」
さらに、友人に調子が悪いとすぐに分かりいつも同じことを言っていました。会社の人達は「あまり無理するな」と言いますが、前の会社のことがあり体がきつくても無理をすることがよくありました。
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