４月下旬のある日のことでした。私は毎朝６時起きのため昼休みは眠くて仕方ありませんでした。昼休みに寝ていたら……

「中部さん、ちょっと起きて」

話しかけてきたのは総務部の矢田さんだした。

「すいません、毎日朝早いもんで寝てまして……」

私は寝ぼけていました。

「実はね今度、支社のみんなと新人さん歓迎会をやろうと思ってそれを伝えに来たの」

「新人歓迎会？」

「うん。中部さんをはじめ江藤君、坂田くん、美紀ちゃん(支社にいる新入社員)な歓迎会やるの。もちろん企画するのは私なんだけどね」

「本当ですか？嬉しいです！」

「それじゃあ楽しみにしててね。じゃあまたね」

前の職場は新人歓迎会がなかったので、より楽しみにしていました。数日後、新人歓迎会のポスターが貼られていました。「深谷社長、社長就任&新人さん歓迎会」と書かれていました。

「私達こんなに歓迎されてるんだね」

社長は若い社員が欲しいため私達が入社したことを大いに喜んだそうです。

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