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「マスター、お手紙? 来てますよ」

「え?」

 斉藤君がそう言って、手渡してくれたのは四つ折りにされた紙切れだった。

「ドアに挟まっていたみたいです」

「ドアに?」

 不思議に思いつつ開いて見ると、そこには慣れない文字で綴った言葉が並んでいた。

“おにいちゃんへ。今日はウェルダーをいっしょに見つけてくれて、ありがとう”

 それはあの子が書いてくれた手紙だった。つい、ふっと笑みが零れる。

「マスター? 誰からの手紙だったんですか?」

「んー? 天使からのラブレター?」

「天使から!?」

 あぁ、やっぱりあの時声を掛けてよかったなぁ。

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