応援コメント

最終話 ただ同じことをする」への応援コメント

  • 自殺をしようとしている主人公、そこに現れた死神の彼女。

    彼女と過ごした3日の後に最後はどうなるのかなと思って読ませていただきましたが、

    ラストがかなり衝撃的でした。

    <死神>と名乗る少女と過ごした最良な記憶に書き換わった時点で死ぬ、ということがある意味主人公にとっては本望だったのかな、と思いました。

    主人公の思考が捻くれ者というところを発端としているのが、キーポイントになっているような気がしました。この辺のキャラクターの作り方は面白かったです。

    また、夏の風景やお祭りの描写はノスタルジーを感じさせて情景を楽しむ事ができました。

    やや(個人的に)わかりにくかったのが、タイトルの『隣の空席に恋をした』の意味合いです。主人公の心の中にどのくらいそれが意味を持って占めていたのか、、、(もしくはこのタイトルは読者をミスリードへと導くためのものだったのか?!)

    それでもラストが思いも寄らなかっただけに、3日間の2人が鮮やかに浮かび上がりました。

    忘れられない作品になりました!!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    タイトルとストーリーの補足をすると、この作品を執筆するにあたり影響を受けた作品は森絵都先生の「カラフル」や河野裕先生の「ベイビー・グッド・モーニング」なんです。
    どちらの作品も<死>と<転生>をテーマに、死神や天使が登場します。
    タイトルだけでは、天使や死神が登場する。まして、死や転生がテーマだなんて想像つきません。
    この二作品は(僕個人の解釈ですが)作品を最後まで読むことにより、タイトル自体で伏線の回収となり、ミステリーを演出することが出来ます。
    この「となりの空席に恋をした」というタイトルは、あくまで<自殺を図った僕>は、いくら記憶を最良に書き換えたからといっても、過去に経験した本当の記憶は、永遠に取り戻せない。
    つまり、恋をしたとなりに座る彼女は、僕の中で空白(=空席)であり続けるという意味合いです。
    それが伝わらなかったのは、僕の技術不足です。
    ですが、ミステリーを執筆する大きな課題になりました!

    改めて、完結までお読みいただきありがとうございます!

    編集済