寂しがり屋の罪

 翌日、私はまた公園へ向かった。

 この行動を取った理由として、やることはないがじっとしていることもできない、という心理が八割を占めている。残りの二割は、もしかするとまた司に会えるのではないかと思ったからだ。

 正確に言えば、司に限らず誰でも良いから人と話をしたかった。

 寂しいのだ。子供のようで情けないが。

 公園に着くと、私の期待どおり司はベンチに座ってぼんやりとしていた。

「こんにちは」

 声をかける。

「おう。昨日ぶりだな、兄弟」

 司は右手を軽く上げてから、私に座るよう促した。

 心のどこかでほっとする。人にもよるのだろうが、私の場合はやはり隣に人が居た方が精神衛生には良いようだ。

 子供の頃から周囲の人々に恵まれ、足の欠損や家庭環境についてからかわれることもなければ仲間外れにされることもなく、独りぼっちになった経験がない私である。

 だからこそ、父の死は私の中で大きな虚となった。

 母を探したいという気持ちも、結局は寂しいという身勝手な感情に起因するのかもしれない。

 いや、『かもしれない』ではなく、きっとそうなのだろう。

「兄弟、これ見ろ」

 司の声で我に返る。隣を見ると、ちょうど司が自らのボディバッグから本を一冊取り出したところだった。

花吉鏡太郎はなよしきょうたろう先生の処女作、『夜を飲み込む』だ。見つけるの大変だった」

「う」

 妙なうなり声が出た。

 言わずもがな花吉鏡太郎は私の筆名だ。なぜ司が私の本を。それも処女作を。

 ……しかもよく見ると初版ではないか。

「いやあ面白かった。この冒頭の『夜は飲み込まれてしまった。空を泳ぐ巨大な鯨に。』ってところで引き込まれたな」

「や……やめてくれないか」

「ファンタジーってより、普通の生活の中に有り得ないものが平然と居て、誰もがそれを当たり前だと思ってるって感じだった。その辺あんたはどう思う、兄弟?」

「い、いや……」

 こいつ分かってやっているな。

 司のことを少し変わり者だが気さくで柔らかい人間だと思っていた私が馬鹿だった。

 自分の作品の具体的な感想を目の前で語られるなんて、こんな辱めはない。今すぐ逃げ出したい。

 司は私が顔を真っ赤にして黙りこくっている様子をにやにやしながらしばらく眺め、それから声をあげて笑った。

「いやあ、悪いな。偶然手に入れたもんで、ちょっとからかいたくなっちまったんだよ。ほんと悪かった」

「……本当に悪いと思ってる?」

「思ってる思ってる」

「絶対思ってないだろ……」

 まあ、良い。作家という職業を選んだ時点でいろんな感想が飛んでくるのはある程度覚悟していた。それに今回は褒められたのだ。何も恥ずかしいことはない。ない。ないったらない。

「いや、でも、本当に面白かったぜ。なんか優しい話であんたらしかったよ、兄弟」

「そう……かな。ありがとう」

 私らしい、か。

 まだ会うのも二回目だというのに、彼は私の何を知っているのだろう。逆もしかりだ。無論優しいと言われて悪い気はしないが、なんとなく違和感がある。

 さらに考えていくと、今私達が互いをよく知らない浅い関係だからこそ嫌な部分が見えず、表面的な部分から『優しい』という感想を微かに覚えただけかもしれない、などと卑屈な結論に至ってしまう。

 せっかく褒められたのにこんなことを考えているのはそれこそ嫌なやつだ。

 意味もない自己嫌悪に襲われ、なんだかぐったりした。

「なんつう顔してんだ兄弟。具合悪いか?」

「え? ……ああ、ううん。平気」

「元気か?」

「元気だよ」

 なら良いんだけど、と司は言う。彼に気を使わせてしまったようだ。

「なあ兄弟」

 しばらく沈黙したのち、話題が変わる。

「俺のことどう思う?」

「え?」

「俺のこと、どう思う」

「……ええと」

「俺、の、こと、どう、思、う」

「いや、ゆっくり言われても意図が分からないよ」

「意図? 意図なんかねえよ。純粋な疑問ってやつだ」

 昨日と言い今日と言い、司は変なことを訊く男だ。どう答えたら良いのか分からない。

 私はしばらく考えたのち、口を開いた。

「……眼鏡かけてるなあって」

「ん?」

「眼鏡、かけてるなあって思うよ」

 おずおずと司の顔を見ると、彼はぽかんとした顔で固まっていた。

 またしばらく沈黙が訪れ、だんだん気まずくなってきた頃に司は大笑いした。

「ははは。眼鏡か。はは、そりゃ良いな。確かに俺眼鏡かけてるな。眼鏡だ、眼鏡」

 何だかよく分からないが、頭の悪さが露呈するような私の答えを司は気に入ったようだ。それはそれで良かったのだが、それにしても質問の意味を理解しかねる。本当に理由などないのだろうか。

 奥の深いところに『何かある』ような。

 昨日覚えたそんな印象を、私はまた彼に感じた。

「俺はあんたが好きだよ、兄弟」

「え? いや……え?」

「変な意味じゃねえよ。回りくどく言えば、俺はあんたのことを自分に良い影響を与える人物だと思ってるってことだ」

 だからさ、と司は言葉を続ける。

「明日も話しに来てくれや」

「……うん、僕も君と話すのは楽しいよ。明日も会おう」

 言うと司は微笑み、それからすっと表情を消した。

 そのまま長く話し込み、夕暮れも近くなった頃に家に帰った。



 誰かと一緒に居たいという気持ちはどこから来るのだろう。

 人間が有性生殖を行う動物である以上つがいを作りたくなる本能があることは当然知っているが、そういう話ではないのだ。

 そんな素っ気ない話ではない。もっと面倒くさくて、馬鹿馬鹿しくて、愚かな話だ。

 人間は賢いと思い込んでいる私達だが、冷静に考えてみれば非合理的で不条理な欠陥品である、云々。

 陳腐な言葉だ。しかし的を射ている。人間は欠陥品だ。

 それでも私は思う。

 欠陥品だから何なのだ、と。

 人間は欠陥品なりに文明を作り言語を作り、なんの役にも立たないものを芸術と呼んでありがたがったりして幸せに暮らしている。

 人間の生物的に欠けている部分と、文化の中でうず高く積み上げられた部分はとんとんだ。何も恥じることはない。

 本当にいけないのは、人間の欠けた部分にかまけて自分を不幸だと思い込むことだ。

 そんな偉そうな講釈を自分の中でべらべらと並べ立てながら私は生きてきた。無論、他人に語ったことは荒木を除いて一度もない。

 こんなことを言える立場ではないのだ。こと更に、心のどこかで自分を不幸だと思っている今の私は。

 情けない。本当に。

 もう大人だというのに。

 人と話をしたい。人に会いたい。誰でも良いから、傍に居てほしい。

 こんなときに大多数の人間は誰の顔を思い浮かべるのだろう。家族か、友人か、恋人か。

 私は父の顔が真っ先に浮かんだ。しかしあの人はもう居ない。冷たくなって、固くなって、かさかさした白い塊になって、小さな壺に入ってしまった。

 次に荒木の姿が朧げにやって来る。

 それから司が浮かんだ。

 私の小さな世界には、死人が一人と友人が二人居るらしい。

 死んだ人間のことをぐだぐだ考えて、生きている者には『誰でも良い』だなんて言葉を吐く。

 やはり、私はとても嫌なやつだ。

 静寂に耐え切れなくなり、私は逡巡の末に荒木に電話をかけた。

「花吉か。何の用だ」

 受話器の向こうの素っ気ない声は、なんだか妙にくぐもっている。

「……何か食べてる?」

「食べているさ。今現在十九時四分。分かるか? 世間一般では夕飯時だ」

「ああ……そっか。もうそんな時間か。食事中にすまなかったね」

「……」

 不意に荒木が黙った。

「……荒木?」

「来るか?」

「え?」

「どうせまた自炊もせず安っぽいハンバーガーでも食うつもりなのだろう。そんな毒より荒木特製のぶり大根の方が美味い」

「毒ってことはないよ。それに今時はけっこう高級感を出した商品も多いし……」

「そんなことはどうだって良い。俺が求めている答えは来るのか来ないのかどちらかひとつだ」

「行く」

「承知した。もう切るぞ」

「……荒木」

「ん?」

「なんか、その、ありがとう」

 私の言葉に返事をしないまま、旧友は乱暴に受話器を置いたようだ。ブチッと不快な音がした。

 子供の頃、私達は特別仲が良かったわけではなかった。私は私で交友関係があり、荒木は荒木で変わり者なりに他人とうまくやっていたと思う。

 中学二年生の冬、私が授業そっちのけでこそこそ書いていた小説を荒木に見られて、そこからぽつりぽつりと会話をするようになった。荒木は斜に構えて常に人を小馬鹿にしていそうな目付きをしていたが、私の拙い小説をえらく褒めてくれた。

 お前の文章は優しいから好きだ。

 そう言って目を細めた彼の顔をよく覚えている。

 私が初めて世に出した『夜を飲み込む』という短編に登場する青い目をした鯨は、荒木がモデルだ。

 私は身支度をし、手ぶらで行くのもなんだろうと思い冷蔵庫に入っていたペットボトルの緑茶をふたつ鞄に突っ込んで、荒木の許へ向かった。



 夜深探偵社は入ってすぐが応接間となっており、その奥に居住空間や仕事場がある造りだ。

 外に申し訳程度のインターホンもあるが、荒木が鬱陶しいと言うので私は勝手に入るようにしている。

 応接間を突っ切って奥の扉を開き、ここで靴を脱いで荒木の名を呼ぶ。

 小説に登場する探偵は大抵部屋が散らかっているが、ここの場合はいつ来てもきちんと片付いていて清潔だ。

 本当は靴を脱いだら義足も外したいのだが手すりがないので、やむを得ずそのまま上がる。片足が欠損していても器用な人はいわゆる『けんけん』で室内を移動したりするそうだ。私にはできない芸当である。

 リビングに入ると料理の良い香りが鼻をつき、部屋の中央の食卓には私の分の飯がすでに用意されていた。荒木はちょうど白飯を目一杯頬張ったところで、もぐもぐとやりながら私の顔を一瞥した。

「ぶり大根と卵焼きと冷奴とサラダと……これは何の味噌汁だい?」

「なめこ」

「僕が好きなやつだ」

「知っている」

 私は荒木の向かいに座り、置いてあった布巾で手を拭いた。本当はちゃんと手を洗った方が良いのは分かっているが、有り体に言えば面倒くさい。

 いただきます、と言うと、召し上がれ、と返ってきた。変なところで律儀なやつだ。

 と、ここで私は気づく。

「あ。荒木、お茶飲む?」

「お前がいれる茶は出涸らしみたいだから嫌だ」

「いや、うん、否定はできないんだけどさ。ペットボトルのやつだから大丈夫」

 足元に放っていた鞄から緑茶を取り出す。

 二本あるうちの一本を手渡すと、荒木は蓋を開けてそれを飲み「ぬるい」と文句を言った。

「そういえば、母の件どうなった?」

「昨日の今日でどうもこうもないが、ハナヨシヨウコという名前にそれらしい人物は見つかっていない」

「……そっか」

「悪かったな」

 唐突な言葉に面食らう。なぜ荒木が私に謝るのだろう。

「遠かっただろう。もう日が落ちていることだし、俺がお前のところへ向かうべきだったな」

「……いや、ご馳走してもらってる身だし」

 悪かったな、遠かったろう。

 父の最期を思い出す。荒木にそんなつもりはないと分かっているのだが、ほんの少し、傷ついた。

 本当に嫌になる。どうして自分が何かの被害者にでもなったつもりでいるのだ、この馬鹿野郎。

 食事を終えると、荒木がコーヒーをいれてくれた。私はブラックのままそれを啜り、荒木は角砂糖をふたつ入れた。

 壁にかけてある時計をみる。時刻は二十時三十分を回った辺りだ。

「……あのさ」

「ん?」

「ごめん」

 頭には何も浮かんでいないのに、そんな言葉が口から零れた。どうしてかは自分でも分からない。ただ、謝らなくてはならないような気がしたのだ。……一体、誰に何を?

 荒木はふっと微笑んだ。

 かつて私の小説を読んだ冬の日と、同じ笑みで。

「お前は良いやつだ」

「……」

 ……荒木はたぶん、知っている。

 私が寂しがっていることも、自分を不幸だと思い始めていることも、私が、嫌なやつであることも。

 知った上でそのままにしている。受け入れてくれているのか、うんざりしているが惰性で付き合いを続けてくれているのか、それは分からないけれど。

 自分を知られることは恐ろしい。どんなに近しい人でも、どんなに愛する人でも、どこか距離を置きたいという気持ちがはたらく。

 だから、時々荒木のことも恐ろしくなる。

 それでも。

「……ありがとう」

 ……それでも。

 一瞬だけ場が静かになって、また会話が始まる。

「明日はここは定休日だ」

「探偵にも定休日なんてあるんだ」

「一人で年中無休で働くのはきつい」

「そっか。そりゃそうだよね」

「お前、明日予定はあるか?」

「予定?」

 予定。少し考えて、昼過ぎに公園で司と会うことを思い出した。明日も話そうと約束したのだ。そのことを告げると、荒木は「そうか」と言ってコーヒーに三つ目の砂糖を追加した。

「なら、泊まっていけ。昼前にここを出ていけば時間にも余裕があるだろう」

「いや、ご飯だけじゃなくてベッドも提供してもらうのはさすがに気が引けるよ……」

「馬鹿、誰がベッドで寝ろと言った。お前はソファだ。馬鹿」

「そりゃ頭は良くないけどさ、二回も言わなくたって良いじゃないか」

「馬鹿」

「三回目!」

 くつくつと肩を震わせて荒木は笑った。

「……」

 自分を知られることは恐ろしい。

 それでも、嬉しい。嬉しくて離れ難い。

 何を考えているのか分からないこの男が心底優しいことだけを、私は知っている。

 遠慮して家に帰ったところで、今の私ではすぐに静けさに耐え切れなくなることは明白だ。ここは甘えさせてもらうことにしよう。

 さすがにおんぶにだっこでは申し訳ないので、コーヒーを飲み終えたあと私が風呂を沸かした。一番風呂を荒木に譲り、慣れない手で皿洗いをする。

 全てひっくるめて二時間ほどで私の入浴までを終え、仕事があるからもう少し起きていると言う彼を残して早めに眠った。



「おはよう」

 翌朝、荒木の声で目が覚めた。眠気のせいで体の感覚はまだ夜中なのだが、おはようという声が降ってきた以上翌朝なのだろう。

 一応目を開いたが、すぐにまぶたが下りてくる。

「起きろ。朝飯ができている」

「……今何時?」

「六時半だ」

「え、早っ……」

「この頃早起きが得意になってな」

「老人じゃん」

「黙れ」

 馬鹿なやり取りをしている間に少し頭がすっきりした。

 身を起こし、くしゃくしゃになった髪を手ぐしで整える。泊まることになるのなら、ヘアワックスのひとつくらい持ってくれば良かった。

 朝食はチーズトーストとサラダとヨーグルトと、それからコーヒーだ。気分は麦茶だったが贅沢は言うまい。

「前から気になってたんだけどさあ」

 トーストをかじりながら声を発する。

「何だ」

 友人はサラダにフォークを突き立てながら返事をした。

「君、買い物は行くのかい」

「は?」

「いや、君って達者な料理作るけど、太陽嫌いだろ。材料どうしてんだろって思って」

「週に一回妹が届けに来る」

「ああ、雪白ましろちゃんが居たか。相変わらずあの子には頭上がらないね」

「そうだな」

 なんだ、つまらないな。

 からかったつもりだったのに素直に認められ、肩透かしを食らった気分になった。

「雪白ちゃんに花吉兄ちゃんからよろしくって伝えといて」

「ああ」

 そこからはお互いに黙って朝食を食い、顔を洗い歯を磨き、服を着替えて、余った時間でぼんやりワイドショーを眺めた。

 やがてそろそろ戻らねばという時間になり、私はソファから腰を上げる。

「いろいろありがとう。もう行くね」

「ああ」

 テレビに視線を投げたまま、荒木は曖昧な返事をした。

 鞄を持ち上げていよいよ部屋を出るぞというとき、

「花吉」

 不意に呼び止められた。

「うん?」

「大丈夫か?」

「……うん、大丈夫。ありがとう」

 知己の友人はこちらを見もせず、右手を軽く振った。私はその横顔を一瞥してから夜深探偵社をあとにした。



 なんだかんだのんびりしてしまって、自宅に着いたときには正午近かった。

 普段朝食を食べない人間が珍しく朝に食事をすると、腹が満たされているはずなのにいつもより早く空腹を覚える。これはどういう仕組みなのだろう。胃が早くから活発に動き出してしまうからだろうか。

 ともかく、私は昼食をとってから司に会いに行くことにした。いつもどおり、近所のファストフード店で良いだろう。

 財布だけ持っていこうと思い鞄を開く。中には空のペットボトルが二本突っ込まれていた。

 私が持ち込んだのだから私が持ち帰り捨てるのは当たり前だが、鞄に入れるとき一言ぐらいあったって良いのに。今度文句を言ってやろう。

 ペットボトルをゴミ箱に放り、正確に言えば一本は狙いが逸れて床に転がったのだが、まああとで捨て直せば良いだろうと思いそのまま家を出た。

 もはや言うまでもないと思うが、私は比較的がさつである。

 お前は服装や髪型はこだわるくせに他は無頓着だなとよく言われる。主に荒木に。

 私からすれば掃除はするのにシャツにアイロンをかけない方が不思議だ。

 徒歩五分の位置にあるハンバーガー屋でダブルチーズバーガーとフライドポテトを注文し、金を払ってそれらを受け取ってから空いている席に座った。

 包み紙を開いてハンバーガーをかじりつつ司のことを考える。

 長身。黒縁の眼鏡。優しげな顔。甘い声。変わり者。他人を兄弟と呼ぶ。アンバランス。内側の奥の『何か』。

「……」

 なぜだろう。

 もう少しで、その『何か』を掴めそうな気がする。

 何がどうしてか自分でも分からないが、あと数センチ手を伸ばしたら、司の内側へ届くような気がするのだ。

 この感覚を何と称すれば良いのだろう。

 ……そう、強いて既存の言葉に当て嵌めるならば、他人とは思えない、といったところだろうか。

 もしかしたら司は、存外私に近い人間なのかもしれない。近いというか、似ているというか。心の根っこの部分が同じなのかもしれない。そんなふうに思うと、彼がちょっと変わった弟であるように思えてくるのだから面白い。

 三つばかり年上だからと言って、あまり兄貴面するのも格好悪いのだろうが。

 私はハンバーガーとポテトを完食し、公園に向かった。

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