ウサギの相談

ヤロの元に、ウサギ統領メヒジと3000人の民が合流した


しかし、ヤロと統領メヒジ、隊長ワコカは悩んだ


民は弓を引くだけの力がない

走って逃げるだけの力がない


オオカミ族に、今追われれば、皆殺されるだろう





船で海を渡るのは最後に手段だ

大陸を出るには数カ月かかる

食料と水を考えれば、30人程度だろう


何よりこの時期、外洋は時化るため、

大陸を渡る事態、本来しない決まりである

ウサギの民が脱出できる可能性は低いと考える




ヤロは悩んだ

民がにいる以上、攻めなければいけない

しかし、ヤロはタキに勝てる気がしていなかった

タキはこの2年間、本当にウサギ族をすべて殺してしまうつもりで準備していた


オオカミ族のヤロに、ウサギ族の民、種族の運命がかかっていた



ヤロは、統領メヒジと隊長ワコカと夜遅くまで話し合った


そして、次の日の朝、

ヤロはウサギの部隊を抜けた

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