戦い方を変えてきたウサギ族の部隊に対し

タキは槍を投げる事をやめさせた

そして、盾を前にしてウサギ族の部隊に向かって前進させた

肉弾戦ではオオカミ族が圧倒的に有利であった

十分距離が詰まったところで、タキが突撃の合図を出すと

ヤロの混成部隊は逃げだした

ウサギ族の部隊は平原を必死に駆けた

そして、森に逃げ込む

追いかけるオオカミ族の群れ

オオカミ族は森での狩りを得意としていた

またここで、多くのウサギ族が殺されるかと思われた

しかし、ヤロの部隊は逃げ込むために森に来たのではなかった

そのまま、森を抜けると

オオカミの群れの残る森に火をかけた

この季節は乾燥しているためすぐに燃え広がった

多くのオオカミ族が森の中で焼かれた

そして、森から焼きだされたオオカミ族も、

待ち構えるヤロの部隊にほとんどが射られた

すぐに、タキが救出に向かったが

約500人のオオカミ族が殺された

戦いが始まってから、初めて受けたウサギ族の反撃は手痛いものであった

タキは少し考え、群れを再編した

そして、再び港町のインバへ進んでいった

群れは、約1500人程度にまで減っていた

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