君が

「外で少しお喋りしてから帰りましょう」

そんなことを気まぐれに言うから。

君がいつも無邪気に今日のことを全部報告してくるのが

なんだか可愛らしくて子供っぽくて

それに付き合う僕もなんだかんだで嬉しくて。

笑って君に返事はしていたけれど

僕の気を知らないまま、

無邪気に笑う君がいけないと思うんだ。


寒さを理由に君の肩を

トンッ

とついた。

まさか、それだけで君が倒れるとは思ってもいなかった。


そして僕は全て理解した。

僕は男で

君は女だ。

そうか、そういうことなのか。


何も知らない少女のように無邪気に笑う君の笑顔が大好きだったよ。

でも

『何も知らない』少女をやめたらどうだい。

ぼくと一緒に大人になろう。

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