・《僕らの思いは共通ですか!?》- 3.5 -


「おはよう二人とも。いやー昨日はひどい目に遭ったよー。」


のぞむ。お前昨日俺らを置いていっただろ…。」


「え?何のことやら…。」


「……証拠はある。正直に言わなければ貴様の秘密を…。」


「ごめん置いてった。ほんとごめん。」


「まあそれはいいとしても、あれで終わる伴野ばんのじゃないだろうなあ…。」


「……同意。」


「え、あんな見世物みたいな仕打ちを受けたのに?」


「だから、だろ。今度はどんな手を使ってくるのか…。」


「少なくとも、白沢しらさわかなでと望は危ないまま。」


「流石に考えすぎだと思うけどなあ…。」



『ピン~ポン~パン~ポン~♪ 高等部1年1組の柊木ひいらぎ君。校長先生がお呼びです。至急、校長室に来てください。』


「考えすぎだと……思うか?」


「……死刑宣告…。」


「ものすごく嫌な予感しかしない!!!」






「…。」(コンコンッ)


「入りたまえ。」


「失礼します…。」


「君が、柊木君かね?」


「はい、そうですが…。」


「君が、伴野君を殴ったというのは本当かね?」


「え…!?まあ、はい。」


「困るんだよねえ。私も忙しいし、理事長先生もお見えにならないしねえ…。処分は私のほうでさせてもらうよ?」


「しょ…処分?と言いますと。」


「これ、君がこれからどうなるか。この封筒に書いてあるから。」


「え…?もう既に決められちゃってるんですか!?」


「いいから開けなさい。私は忙しいんだ。」


「えーと、なになに?」





『停学処分通知書


 高天原中学高等学校 高等部 1年1組 柊木 望 

     

 高天原中学高等学校学則の規定により

 以上の者を無期限のとする。


 高天原中学高等学校校長 田中 太郎』





「…………………へ?」



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