・《バイト仲間を紹介ですか!?》- 2.5 -
「
「…?」
「お、起きた!?よ…よかった…!」
「ここは…?」
「さっきの事務室だワン。よかった、意識が戻って…。」
「心配をおかけしてすみません…。」
「いえいえ、なんか慣れてきてしまった自分がいるワン。気にしないで?」
「では…僕は接客をしてきますね。」
「うん。分かった。今日のところは家に―――え?」
「僕、接客をしてきますね!!!」
「ど、どうしたのいきなり!?あんなに接客嫌がってたのに!?」
「確かに、僕は嫌がっていました。接客も、女装も…!しかし!」
「し、しかし?」
「食わず嫌いはよくないと思うんです!」
「な…なんかいきなり妙に前向きになったワンね…。」
「そう!何事も前向きに!やってみなけりゃわからないじゃないですか!もっとチャレンジ!もっと熱くなれよォオオオ!!!!」
「ものすごく暑苦しいんだけど、なんか一服盛られたワン?やっぱ今日は帰ったほうがいいんじゃ…。」
「帰る?」
「う、うん。そうしたほうがいいと思うワン。」
「何もせずに…ですか?」
「確かに、今日はメイド喫茶らしい仕事はしてないけど…。でものぞみんは今日が初めての仕事なわけだし…?あまり無理しなくてもいいんじゃないかなー、なんて思ってるワン。」
「よくないですよ!!!」(グイッ!)
「ちょ!?のぞみん!顔近い!顔!鼻息当たってる!」
「このまま帰る?そんな甘えたこと、たとえ
「ほんとどうしたんだワン⁉一気に別人になっちゃって、流石の私も動揺を隠せないワン!とりあえず落ち着いて!」
「これが落ち着いていられますか!今、僕は『ケモミミメイド のぞみん』なんです!いずれ、このメイド喫茶の看板になる男ですよ!」
「い…言い切ったワン…。女装を超越してついに言い切りおったワン…。」
「だから最後に、1度だけ、1度だけでいいので僕に接客をやらせてください。今の僕なら、今の僕ならこの店を…。メイドリアの日間、いや!月間のトップにすることも容易い!」
「ものすごい自信だワン…。いったい何が、この一瞬で君をそこまでに進化させたんだワン…。」
「そうと決まれば善は急げ!奏先輩、付いてこないと置いていっちゃいますよー!あはははは!!」
「って、ちょ…ちょっと!?まだ許可も出してないんだけど!?のぞみんってば!…って、速い!!お…追いつけないワン!」
「あはははは!あはははは!ついてこれるかニャー!」
「もう完全になり切ってるワン!?ほんとどうしちゃったのおおおお!?」
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