「もしもし？柊木（ひいらぎ）だけど。」

「………？どうした、望（のぞむ）。」

「ごめんね財団、こんな夜遅くに。」

「……構わない。今、調べ物をしていたところだ。用件は？」

「それがバイトの話なんだけど条件を追加して欲しくって…。」

「………了解した。で、望はなにを望むんだ？望だけに…。」

「うまいこと言えてないからね…。えっと、喫茶店…なんだけど、あるかな？」

「…………喫茶店…か。分かった。探しておこう。」

「ごめんね、財団に頼んでまでやって貰ってるのに、喫茶店なんて有り触れたので。」

「……何を言っている。別に構わない。依頼人の意見は尊重する。友達であれば尚更だ。」

「財団……。」

「……報酬は明日、情報と同時に交換だ。」

「やっぱりタダじゃないんだね･･･。」

「……仕事は仕事だ。では、これで失礼する。」

「うん、分かった。おやすみ、財団。」

「………いい夢を。望。」

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