この作品も読み手にかなりな要求をする。
理解不能でもそのまま受け入れること。だけなのだが、
もし、それをあなたができたひにゃー、脳がぐんやぐんにゃになるほどの現実的変態まぬけ時空まじめ編に引きづられ込むでしょう。素直に引きずられ込むように。
すると、、、
あなたはもうそういう作品達を感性で受け止められる体に!!
筒井が今の時代に生きていたら、この作品の作者になっていたか?!程かな。
もっと凄いのを書けるだろう、と期待させられる作者さんである。
この数倍のくらい両手ではなくそほじくりかえしながら書けるんじゃないか?と普通に思えてしまう作者さんである。
ただ、読み手が付いてこられるか?だけなだけ。そんなの無視し、可能ならば、脳みそが沸騰し爆発直前にまでなってできあがった作品をぜひ読んでみたい!と思わせるのです。
この世でありえないほどのキ*ガイ(紙一重の向こう側)作品読みたいなー。でも内容がちゃんとあるから笑える、みたいな。
一度で面白さがわからなかったけど、気になるかな?
という人なら、なんどか読めば必ずいつかわかります。
考えるな感じるんだ!!、のほーがはやい?、かも?
あ、あと、この作品服用後は脳がかなり疲れますので寝る前に読むのが良いでしょう。
とてもよいサイケな夢が見られるかも!!
泰磨学園二年B組に在籍する高校生、星宮朋也。
分裂、液状化、時空の超越、巨大化、水芸、発光……。
およそ人間業ではないあらゆるスキルを難なくこなす彼は、この物語の主人公であり、脇役であり、犯人であり、被害者であり、またトリックスターでもあります。そのありようはまさに融通無碍、自由自在。
毎度、彼とそのクラスメイトたちを中心に巻き起こるスラプスティック、その行き着く先は果たして……。
ここにあらすじらしいあらすじはなく、強いて言えば、『フィリックス・ザ・キャット 』と『デクスターズラボ』を学園ものラノベでコーティングしてメタ化したようなお話――と言えば伝わるでしょうか。
伝わらない?
では、読みましょう。
終始荒唐無稽に徹しているようで、しかし同時に設定はしっかりつくり込まれているのであろうことが節々から感じられ、確かな文章力に担保されたリーダビリティによってぐいぐいと読ませます。これはヤバいぞ!
おススメです!