第134話

「私、嫌われてるからね。」

「え、何でですか・・・」


「フン、詰まらない事よ。」

 そう言って、通話ボタンを押した。

 少し間が空き、やっと通じた。


 見慣れない着信番号だ。

「もしもし・・・」


 とあたしが出ると、

『私よ。ミオ!』

 姉のリオの声だ。

 あたしは絶句した。


『ど~せ、私のスマホじゃ出ないでしょ。だから、同僚のを

借りたのよ。』


「なるほど・・・、そういう

事ね。」


『何で、通報しなかったの。

今度、狙われるのは、

ミオでしょ。』

「う・・・」

 あたしは、言葉がなかった。

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