第23話 悪い子には、お仕置きを

「うっわ~、何をするんだ~ーー?」

 公平は上半身だけ外に出された。


「キャ~、な、何なのアンタ、お巡りじゃね~の!!」

 公平を助けようと車内へ引っ張ったが、警官は無言で警棒を振り上げた。


「ひっいっぃぃぃ~ーーー!!」

 公平は首を捻り、暴れて悲鳴をあげた。だが、ウインドーに挟まれた格好で身動きが取れない。


 警官の目が狂気の光を帯びた。

《悪い子には、お仕置きをしないとな❗❗❗》

 機械で音声を変えていた。やけに甲高い声だ。

 偽警官は、そう言うと思いっきり公平の後頭部を殴打した。


「っぐっがァ~ー~~ー」

 公平の断末魔の絶叫が木霊コダマした。

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