「ピリリリリリリリリ、任務デス、任務デス今スグ起床シテ出撃シテクダサイ」

　ロボロボしい声にたたき起こされてオレはベッドから跳ね起きた。着替えて靴下を履いて顔洗って飯食って歯磨いてヒゲ剃って髪整えてカバン持って外に出る。

｢三十秒ノタイムロスデス。モウ少シ早ク起キルベキデス｣

「……その喋り方いつまでやってんの」

「だってさー、いっつもデートの時間に遅れてくるじゃん、あんた。こっちがロボにでもなって機械的に急かさないと、遊ぶ時間が無くなるでしょ」

　ロボから人間に戻った彼女がブス―ッと膨れる。オレの彼女かわいいけどうるさい。

　お題：うるさい任務必須要素：靴下

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい