第16話
お兄ちゃんの手って凄く暖かくて…気持ちいい…
私し、知って居るんだよ!
お兄ちゃんが高校生の時に私しの友達を紹介した時の事…
俺には好きな人が居るからって
付き添うのを断ったって
だから、お兄ちゃんは誰とも付き合わずに居たんじゃない…
私しの考えって間違ってる…?
「間違っちゃいねえけど…俺達は兄妹だろう…」
でも、男と女だよね…
この世には男と女しか居ないんだから…
好きに成った人が
たまたま兄妹だったと思うしかないの…
私し、お兄ちゃんの気持ち知った時
凄く嬉しかったの…
だから…その時から…私しの此処は
お兄ちゃんの物よ
お兄ちゃん知ってる…?
女の子って最初の人を選べるって…
お兄ちゃんだって
未だ女の人を知らないんでしょ…?
「其れと是とは違うだろうが」
ううん…何も違わないよ!
私しね!
私しの事を好きで居る限り
お兄ちゃんはずっと女の人を知らずに生きて行くんじゃないのかって…
「だからって…お前なあ」
いいの!お兄ちゃんって
そんな凄く優しい男の人よ…
そう言いながら
お兄ちゃんの手の上に添えていた
私しの手を動かした。
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