第13話

私しが言葉をまくし立てた事で


お兄ちゃんは涙を流していた。


その大きい涙の水滴がテーブルに落ち

パチンと弾け飛んだ。


お兄ちゃん…お兄ちゃんの気持ち

私し分かったから

もう泣かないで!


そんな私達の様子を店の店員さんがどう感じて居たのかも構わず…


ビール二個お願いします…と言い

私しは注文した。


お兄ちゃん…私し…美味しいラーメンが食べたい

だから…これ飲んだら

お店出よう

そう笑顔で話し掛けた。


「お前…また頼んだのか…大丈夫なのか?」


この位のビールじゃ私し酔わないから…


お父さん、お母さんの健康と私達、兄妹の絆の深い事を喜び

乾杯しよう(笑)


「聡子…お前には…適わないな」(笑)


「じゃあ…」そう言いジョッキを合わせ飲み干し、お店を出た。


飲んだ後はやっぱラーメンだね!

「生意気に大人の様な事を言いやがって」


そう言いながらも

お兄ちゃんは笑っていた。


ラーメン…ラーメンと言いながらも、お兄ちゃんに腕を回して通りを歩いた。


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